株と債券の比率がアメリカで逆転している背景は!
米国の株式と債券の比率の伸びは引き続き
低下する傾向にありますが、名目債とインフレ債の
利回りはいずれも非常に売られすぎた水準から
反発しており、不安定になる可能性が高いようです。
米国では株債券比率が反転傾向
一般に、大きな動きの後は市場が落ち着くまでに
時間がかかり、明確で取引可能な新しいトレンドが
明らかになるため、イライラする時期です。
私たちは現在、そうした時期の一つにいますが、
利回りには全体的に下方バイアスがかかるはずで、
株式と債券の比率を圧迫し続ける可能性が高い
です。数週間前は、株が債券に対して
買われすぎの状態でしたが、現状は逆転が起こるかもしれません。
株式と債券の比率の年間変化は標準偏差の 1 水準から
低下しています。
株価はS&Pの4500レベル付近で抵抗線に遭遇しています。
景気後退リスクの高まりの見通しと、FRBが未だに「インフレ
長く続く」というスローガンを唱えていることは、行き詰まりが
打開されるまで株価をレンジ内に維持するよう作用しそう
です。
ただし、債券は非常に売られすぎた水準から反発するため、
わずかに有利になる可能性があります。
2023年初めの実質利回りの上昇は、過去50年以上で
最も急激なものに近かった。 その後、年間変化率は
低下しましたが、ここ数週間で再び上昇しています。
歴史的に、動きが非常に極端な場合、全体的な正常化傾向が
途切れる期間が発生する可能性があります。
また、実質利回りは買われ過ぎではなくなったとはいえ、
依然として上昇傾向にあり、中期的には下方バイアスが
かかる可能性があります。
名目利回りについても同様です。 以前ほど買われ
過ぎではなく、不安定な状況に直面していますが、
長期的には全体的に下向きのバイアスがかかるはずです。
さらに、ボラティリティーが落ち着くにつれて、特に
景気後退リスクが高まっていると認識されている場合には、
レバレッジを活用しているか否かを問わず、多くの買い手に
とって+4%の利回りはますます魅力的に見えるよう
になるだろう。とはいえ、投資家はインフレ不況下では
通常の投資ルールが適用されると想定すべきではないです。
参照:
https://www.zerohedge.com/markets/us-stock-bond-ratio-poised-keep-downward-bias
まとめ
アメリカは、景気とインフレの転換点と目されつつあるなか
株債券比率も逆転しつつあります。
もし景気後退リスクが高まるのであれば、4%以上の
利回りは一般的に魅力的に映るようです。