JPモルガンが高値更新しても2024年株式市場に警戒する理由は!
S&P500指数が過去最高値に上昇しただけでは、
JPモルガンが弱気見通しを止めようとしていない
ようです。
JPモルガン現状の株式市場の見方は
JPモルガンは金曜日のメモで、「精彩を欠いた」決算とバリュエーション
の上昇を理由に、投資家は現在の水準で株を買う際には慎重になる
べきだと述べています。これまで第4・四半期決算を発表したS&P総合500種企業は
ほんの一握りですが、JPモルガンのドゥブラフコ・ラコス・ブジャス氏と
マルコ・コラノビッチ氏は「質には疑問がある」と述べています。 彼らストラテジストは、
消費者企業が今後の決算発表で家計貯蓄の減少が業績に悪影響を及ぼすことや、
中国の成長減速が影響を予想していると述べています。
JPモルガンが株式市場警戒するの理由は
JPモルガンは、米国株価は高いハードルに直面しているとみており、
この決算シーズン中、現在の高成長期待を再確認する力強い企業指針以外
のものはペナルティを受ける可能性が高い」とJPモルガンは述べています。
AI関連に対する高い期待も株式市場に痛みをもたらしている可能性があり、
ハイテク企業の決算が少しでも失望すれば株価の急落につながる可能性があると
同ノートは述べています。
ラコス氏とコラノビッチ氏は「テクノロジーとAIをより広範に見て、
高額な設備投資が今後数四半期に約束された収益源の増加や生産性の
向上をもたらさなければ、これらの銘柄は格下げされるリスクがある」
と述べています。
株式にとってもう一つの逆風は、金利が長期にわたって高止まりする
可能性であるが、一方で投資家が連邦準備理事会(FRB)の利下げに
過剰に期待していることで、金利高止まりシナリオを
市場が織り込んでいないことです。 インフレ
や経済成長が再加速すれば、金利は近いうちに低下するという見方が
覆される可能性があります。
最近の経済指標や紅海で起きているような
海運の混乱は、非常にハト派のFRBのコンセンサスで
ある株式の見方にリスクがあることを示唆しています。例えば、サービスの
インフレが強固でコアのインフレ期待が高止まりする一方で、
財のインフレが正常化すると期待するのは無理があるようにも
見えます。
参照:Business Insider
まとめ
今回は、JPモルガンが現状の株式市場について楽観視していない
分析について、紹介してみました。
主にな背景は、企業へのEPSの期待値が異常に上がっていることと
それに関連して、AI関連に期待が高いという、すでにハードルが
上がっていることと、マクロ的には、市場が今後の利下げを
前提としたトレードに走りすぎていることです。
これらの期待が少しでも外れてしまうと、その影響のほうが
大きいという意見のようです。