CBOE(シカゴオプション取引所)がゼロday to expiry(0DTE)を新VIX(恐怖指数)にする理由は!
ゼロ・Day to expiry は24時間以内のオプション取引
ですが、S&P500のオプション取引ですが、昨年で
はオプション取引の役40%をしめる取引量となって
います。これだけ、0DTEオプションに取引が集中するなか
じゅうらいのVIXが既往しているのか同時に議論があがっています。
0DTEオプションとは?
0day to Expiryオプション、略して0DTEオプションは、取引した
その日に期限が切れて無効になるオプション契約です。
この段階になると、原資産を売買する権利を行使するための時間は、
もうあまり残されていません。
0DTEオプション取引は、近年、主流となりつつあり、
プレミアム収集戦略として人気があがっています。
0 day to expiry オプションの重要なポイントとしては、
・0DTE(Zero days to expiration option)とは、1日以内に
満期を迎えるオプション契約です。
・0DTEオプションは、トレーダーが素早く利益を上げることができる
可能性を秘めたオプションです。
・0DTEオプションは、1日以内に満期を迎えるオプションであるため、
トレーダーは短期間で利益を上げることができます。
・オプションが有効な最後の日に売り、プレミアムの減少を
利用するのが一般的な方法です。
これらの取引を実行し、ヘッジする方法についての知識が必要であり、
市場のカタリストが予想通りにならない可能性があります。
0DTE(0 day to expiry) オプションとは?取引残高が増えている背景は!
ゼロDayToExpiryが新たな恐怖指数に
約1カ月前、銀行危機の可能性に身構えるウォール街の目には、
注目度ナンバーワンのボラティリティー指数は奇妙に映った。あまり動かなかったのだ。
S&P500種株価指数の予想変動を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)
のボラティリティー指数(VIX)は、もちろん上昇はした。しかし日中ベースの
ピークにおいても、1年前に何度も達したレベルに近づきさえしなかった。
「恐怖指数」の異名がついたVIXは、市場のセンチメントを計り知る上で
信頼されていたが、ここにきて精彩を欠いているのには諸説ある。その中で繰り返し
浮上するセオリーがある。銀行不安に対するトレーダーのヘッジはいずれの方向で
あっても、期間24時間未満という超短期の株式オプション取引「ゼロDTE
(ゼロ・デー・トゥー・エクスピレーション)」に積み上がっているという説だ。
VIXは期間23ー37日のデリバティブを用いて計算されるため、超短期のセンチメント
を反映するのは難しいというのが、その考え方だ。つまり、ゼロDTEの時代に
は新しい恐怖指数がウォール街で必要とされ得るということだ。そこで、VIXの
期間1日バージョンが登場する。
VIXを算出するシカゴの取引所、CBOEグローバル・マーケッツは、VIXの期間1日
バージョンをローンチする計画を明らかにした。同社ウェブサイトに掲載された文書によると、
CBOEの1日ボラティリティー指数(コード:VIX1D)は24日に導入される予定だ。
ゼロDTEオプションに潜むセンチメントを新指数がつかみ取ることができれば、
幅広い投資家やトレーダーにとって重要な進展となり得る。
RBCキャピタル・マーケッツのデリバティブ戦略責任者、エイミー・ウー・シルバーマン氏は
「かなりのボリュームが超短期に向かったため、この展開は納得がいく」と話す。
「VIXは中年特有の危機を迎えており、もっと若い(期間の短い)ものが取って代わる
だろうと冗談で話していたところだ」という。
短期のオプションからは既に、VIXよりも多くのストレスが警告されている兆候がいくらかある。
CBOEの期間9日VIX(コード:VIX9D)は今年、通常のVIXよりも高い水準に
位置することが珍しくない。
昨年5月、CBOEが火曜と木曜に期限が来るデリバティブ商品を加え、全ての平日で
取引できるようにしてから、ゼロDTEの人気が急上昇した。
「ゼロDTE」が爆発的に普及、理解が追いつかぬウォール街をかく乱
ゴールドマン・サックス・グループのデータによれば、ゼロDTEは昨年7-9月
(第3四半期)にはS&P500種株価指数オプション全体の40%を超えるようになり、その比率は
6カ月前のほぼ2倍に急伸した。
市場のセンチメントを測る上でVIXの役割を疑問視する声は、数カ月前から増えていた。
2022年には3月に終値ベースでの最高水準を付けたが、株式の売りはその後も年内の多くの
時期を通じて続いていた。
VIXはニューヨーク時間21日午前9時現在、17付近でほぼ変わらず。経済データの軟化や、
米債務上限を巡る不安の強まり、これまでのところ強弱まちまちの決算発表にもかかわらず、
過去1年余りでの最低付近で推移している。
CBOEにコメントを求めたが返事はない。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-21/RTGZPRT0G1KW01?srnd=cojp-v2
まとめ
今回はCBOE(シカゴオプション取引所)が0DTEを新たなVIX
にするという動きについて紹介しました。
たしかに、ここ最近、VIXは最低水準になるなど、例えば
金融不安とか、また今後迫ろうとしている債務上限問題が
あるにもかかわらず、なんら反映していないようにも見えます。
その理由としては、従来のVIXの期限日が約1か月と
現在の取引が24時間以内に集中していることを考えると、
実態を反映していないように見えます。
今後はCBOEが新たなVIXを置いた後、どのような推移
になるのか注目したいと思います。