
今更聞けないナスダック総合指数とNYダウとS&P500の違いは!
とりわけ、米国株式市場が活況を呈している中で
連日のように、NYダウとかS&P500というワードをよく
耳にしますが、実際には、株式に関することはわかって
いても説明しろと言われれば詳細については、わからない
ものです。
そこで、今回は、今更聞けない米国株式市場指数の基本である
NYダウ、ナスダック総合指数そしてS&P500について
整理してみました。
NYダウとは
NYダウはダウ平均株価とも呼ばれ、ダウ・ジョーンズ工業株価平均
のことを指し、ナスダックやニューヨーク取引所 (NYSE) に上場している
代表的な銘柄30個を選出し、株価を平均して算出した株価指数となります。
NYダウとは、米ダウ・ジョーンズ社が算出・公表しています。
米国で影響力がある主要な30銘柄により構成される株価指数です。
この正式名称は「ダウ工業株30種平均」で。ダウ平均などとも呼ばれます。
日本人には、こちらのほうがよく耳にしているかもしれません。
こちらの株価指数は株価平均型で、「構成銘柄の株価合計÷構成銘柄数÷除数」
で算出されます。株価平均型のため、各銘柄の株価変動に左右されやすいことが
NYダウの特徴です。
ナスダック総合指数とは
ナスダックの正式名称は National Association of Securities Dealers Automated Quotationsで、
頭文字を取って NASDAQ (ナスダック)と呼ばれるようになりました。
NASDAQ総合指数とはナスダックに上場しているすべての銘柄の時価総額を
元に算出した指数。全ての時価総額を単純に平均したものではなく、加重平均する形
で計算されます。
ナスダック総合指数とは、アメリカのナスダック市場に上場して
いる全ての銘柄(約3,000社)で構成する時価総額加重平均型の指数のことです。
最初の算出は1971年2月5日からであり、当時の水準を100として
指数化してあります。なお、2004年1月1日以前に他のアメリカ市場に
上場していないことがナスダック構成銘柄の条件となります。
S&P500とは
S&P500はナスダックやニューヨーク取引所 (NYSE) に上場している
企業500銘柄を選出し、時価総額の加重平均で計算した株価指数です。
NYダウと同じく、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス
(S&P Dow Jones Indices)社が選出しています。
本指数の組入要件に時価総額が$8.2 Billion以上、4半期連続での
黒字維持などの条件があり、赤字企業でも指数として採用される
NASDAQ総合指数やNASDAQ100指数と異なります。
S&P500はNYダウと同じく、米国企業を対象にしています。
名前に500とついている通り、ニューヨーク証券取引所または
ナスダックに上場している企業のうち500社の株価を基に、
時価総額加重平均と呼ばれる算出方法(=各銘柄の時価総額を合計した後に、
基準点の時価総額合計で割って計算)で算出されている指数です。
S&Pダウジョーンズインデックスが公表する、アメリカ代表の指数です。
この指数は、構成銘柄は定期的に見直されており、幅広い業種の諸銘柄より
算出されるので、時価総額が大きい銘柄に左右されにくい指数といわれています。
ナスダック総合指数とNYダウの違いは
NASDAQ総合指数やNASDAQ100指数はナスダックに上場している企業だけを
対象にしているのに対し、NYダウはニューヨーク取引所 (NYSE)に上場している
企業も対象にしている点、そしてNYダウは米国企業のみを対象(※)にしている点
が大きな違いです。
一方、S&P500はナスダックやニューヨーク取引所 (NYSE) に上場している企業500銘柄
を選出し、時価総額の加重平均で計算した株価指数です。NYダウと同じく、
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス (S&P Dow Jones Indices)社が選出しています。
S&P500指数の組入要件に時価総額が$8.2 Billion以上、4半期連続での
黒字維持などの条件があり、赤字企業でも指数として採用されるNASDAQ総合指数
やNASDAQ100指数と異なります。
22:42
🇺🇸📈ナス100CFD 17968
🇺🇸📉ナス100 17874.50
🇺🇸📉半導体指数 4602.60
🇺🇸⬜ダウCFD 38957
🇺🇸⬜ダウ 38949.02
🇺🇸📉ナスダック 15947.74
🇺🇸📈S&P500CFD 5085
🇺🇸📉S&P500 5069.76
🇺🇸恐怖指数⤵ 13.59
#NYダウ pic.twitter.com/3njYaoRjAw— クマガイ N.K (@kumagai_777) February 29, 2024
まとめ
わかっているようで、詳細については意外と知らない、よく耳にする
NYダウ、ナスダック総合指数そしてS&P500について
調べてみました。
ニューヨーク証券取引所とナスダック市場への上場条件、また
特長は異なっていますが、NYダウとS&P500は両市場から
選出された銘柄の株価平均を表しています。NYダウが
「構成銘柄の株価合計÷構成銘柄数÷除数」
で算出されます。株価平均型のため、各銘柄の株価変動に
左右されやすいことがNYダウの特徴です。一方S&P500は
時価総額の加重平均で計算した株価指数となります。
S&P500は、構成銘柄は定期的に見直されており、幅広い業種の諸銘柄より
算出されるので、時価総額が大きい銘柄に左右されにくい指数と
いわれています。
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