モハメド・エラリアンが指摘する「インフレが一過性でない」予想の背景は
ドイツ銀行のクレジット・ストラテジストであるジム・リードは、
ほとんどの中央銀行関係者とそれにすりよるのマスコミ関係者、
そして事実上すべてのウォール街のエコノミストを含む、
「インフレは一過性のもの」と主張するものにとっては
厄介な指標をしています。
2021年のインフレは一過性?
2021年のインフレ予測は桁外れに高く、なぜ2022年のインフレの
コンセンサス予測はこれほど急速に上昇しているのか
「インフレ予測がますます高くなっていく中で、2022年のインフレの
急上昇が「一過性のもの」という議論をどの時点で無効にするのか?
リードの言う通り、特にインフレが本当に一過性のものであるならば、
2021年のベース効果が高ければ、2022年度のインフレ率の伸びは
実際には低く、FRBの目標である2%を大きく下回るはずである。
2022年のインフレ予想は
バンク・オブ・アメリカのチーフ投資ストラテジストであるマイケル・ハートネット氏は
2022年の消費者物価指数のコンセンサスは2.5%に上昇しており、2021年の3.5%を
明らかに下回るものの、ウォールストリートが正しければ、過去10年間のどの年よりも
高い通年インフレ率となる、と指摘しています。
つまり、ウォール街は、高騰するインフレは一過性のものだと言いながら、
一方で2022年のCPIが世界金融危機以来の高水準の予測という矛盾した
状況が生じています。
さらに悪いことに、CPI予測が急速に上昇している一方で、2022年の
GDPの上方修正は停滞しており、下方修正に転じようとしています。
これは、認めようと認めまいと、米国がスタグフレーションのリスクに
直面していることを示唆しています。
モハメド・エラリアンのインフレ予想は
Bloomberg TVのインタビューで、モハメド・エラリアンは、選挙で選ばれたわけ
でもないキャリアのある学者たちが、何十億もの人々の生活を左右するのは、
全くの間違いであるjことを指定しています。
「インフレは一過性のものではない」と指摘するエコノミストが増えていまs。
. @Neil_Irwin on a US #economy that is both too hot and too cold.https://t.co/uVtzoy3tnE#growth #inflation #wages #recovery #growth @nytimes #workers pic.twitter.com/8cJJUlW5UK
— Mohamed A. El-Erian (@elerianm) July 22, 2021
値上げを発表している企業、さらなる値上げを期待している企業、値上げが定着すると
期待している企業が増えているとエラリアンは述べています。
From the @WSJ article on "U.S. Median Home Price Hit New High in June."
Despite all this, the #FederlReserve still believes there's merit in buying $40 billion of mortgages every month.
Very puzzling:
It's a red-hot #housing market that's pricing more Americans out.#economy #Fed pic.twitter.com/FA7zP8NxGy— Mohamed A. El-Erian (@elerianm) July 22, 2021
まとめ
現在の10年債利回りが1.3%を下回っているのは、FRBが毎月1,200億ドルの
有価証券を購入して市場に流動性を注入しているからだと説明しています。
エラリアン氏は「FRBはゆっくりとアクセルを緩めるべきだが、少なくとも
手遅れになって利回りが爆発的に上昇するまでは、FRBはそうしないだろう」
と述べています。
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