マグ二フィセント7の高いリスク調整後リターンによる警告シグナルとは!
伝説のマグニフィセント7 のリスクを調整したリターンは
他の主要資産よりも高く、これまで下落に関係していた水準に近づきつつあります。
高いリターンと低いボラティリティの組み合わせは、現在投資家にとっては
趣向的投資対象となっています。
リスク調整後リターンとは
それを測るひとつとして、シャープレシオという
考え方があります。
シャープ・レシオは、リスク調整後のリターンを測るものとして、
投資信託の運用実績の評価などにも利用されます。
リスク調整後リターンは以下の考え方で算出されます。
シャープレシオ(シャープ測度)
={(リターン)-(リスクのない資産のリターン)} / (リターンの標準偏差)
アルファ=(リターン)-(同程度のリスクを持つパッシブ運用のファンドのリターン)
情報比=(アルファ)/(トラッキング・エラーの標準偏差)
いずれの指標も高ければ高いほど、より優れた運用であることを示します。
なお、「リスクのない資産のリターン」とは、MMFや短期国債など、
ほとんどリターンや価格が変動しない金融商品のリターン、
トラッキング・エラーとは、同程度のリスクを持つパッシブ運用ファンドの
リターンとファンドのリターンの差のことです。
マグ二フィセント7の現状は
お金を稼ぐのは良いことですが、それが単調増加する方法であれば、
さらに良いのですが、過去を紐解くとそうはいかないのが現実のようです。
今日のマグニフィセント7 は、直接リターンだけでなく、
リスク調整後リターンでも競合他社を圧倒しています。
出典:ZEROHEDGE
その出来高調整後のリターンは、ナスダック、S&P、日経平均株価、US 60/40、
ビットコインよりも高い(調整後のリターンが非常に高いのは、ボラティリティが
低いためではなく、昨年の成層圏の130%のリターンによるものである) )。
高いリスク調整後のリターンは、一時的には自己実現する可能性があります。
魅力的な指標により、より多くの資金が集まり、収益が向上し、それが
安定した方法で行われ、調整後の収益がさらに増大します。
しかし、リターンが伸び悩むと、通常は反発を伴います。
マグニフィセント7 のこれまでの極端なリスク調整後リターンは、
価格反転時に発生しました。
興味深いことに、今日のリスク調整後のリターンは高いですが、
歴史的に極端なわけではありません。
これは、この観点からすると、顕著な反落は差し迫っていないかも
しれないが、調整後のリターンが上昇し続ければ、近いうちに反落
する可能性があることを示唆しています。
まとめ
リスク調整後のリターンは、結果論からきている
指標のひとつであり、これは
ボラティリティの低下によって上昇しますが、ボリュームが抑制されていれば
通常、ある時点で爆発的に上昇します。 したがって、高いリスク調整後リターンが
突然非常に低いリターンに転化することもあります。
したがって、現在のマグ二フィセント7の状況は青信号ではなく警告信号
とも言え、リスク調整後リターンが高いからといっても警戒が必要な
状況でもあると考えられるとのことです。
参照:Zero hedge
https://www.zerohedge.com/markets/magnificent-7s-blistering-risk-adjusted-return-warning