
トルコのハイパーインフレーションの状況とその要因と見通しは!?
ここ最近のトルコリラの暴落とまたインフレ圧力は
怖さを感じるくらい、連日10%以上の通貨下落とまた
日用品、食料品のインフレが続いています。
トルコのハイパーインフレの現状は
エルドアン大統領がトルコでハイパーインフレを起こし、トルコのリラ建て
債務を一掃するための秘密の壮大な計画ではないかと冗談を言った(外国建て債務は別問題)。
残念ながら、これは冗談ではないことがわかりました。トルコの通貨が暴落し、
1)エルドアンがいなくなるか、2)エルドガノミクスと呼ばれる、利回りが
低ければインフレ率が下がるという独特の非常識な経済正論を覆すまで、
暴落は続くでしょう。トルコの物価は文字通りハイパーインフレを
起こしており、ワインは1日で15%、鶏肉は10%、ガソリンは急増しています。
その他、ほとんどすべての商品やサービスが1桁から2桁の増加となっています。
驚くことではないが、英国のSkyのプロデューサーが現地で確認した
ところによると、トルコの家庭や街の雰囲気は暗いようです。
Erdogan Ally Bahceli: Central Bank Independence Must be Debated. Says "Turkey should be free of interest rate burden…Tight monetary policy would hurt economy” more than the impact of lower rates or lira weakness
They really want hyperinflation
— zerohedge (@zerohedge) November 23, 2021
スカイの報道によれば、パンデミックの際にはすでに物価が高騰していた。
過去1年半の間に、パッケージ商品が縮小して価格が高騰する中、
空の棚は一つもなかったという。欧米に比べて、トルコ人は
トイレットペーパーやマスクを取り合う必要がないことを
誇りに思っていました。
しかし今日、最近の金利政策の変更と異例の経済戦略が為替レートに
影響を与え、国の通貨は史上最低の水準にまで沈んでいます。
トルコのハイパーインフレの背景は
トルコ人は外貨で給料をもらっているわけではありませんが、
自国通貨は夏の日の氷のように溶けていき、週ごとに
物価が上がっていきます。そして、それはほぼ毎日のように感じられます。
小さな店を経営しているものは、今回の値上げが自分自身や
家計、そしてお客さまにも打撃を与えたことを認めています。
「今朝からの10%のインフレは、サンドイッチに
使っているチキンとチーズには反映できない、と
嘆いています。
(トルコリラ円チャート 出典:楽天証券)
売り上げを伸ばさないといけないのに、利益が減ってしまう
状況が続いています。
この連日のトルコリラ安の背景にエルドアン大統領の金融政策
があります。エルドアン大統領は、金融の緩和政策に転じて
います。いわゆる金利を下げているのですが、これは経済的な
破綻を意味しているにもかかわらず、緩和策を維持しているのです。
またこのリラ安の背景には、エルドアン大統領が組織的
に行っている国からの略奪行為と関係があります。
その略奪行為は数十億ドルに上るとも言われており、
その結果、トルコは銀行の暴走や現在のような
ハイパーインフレを伴う全面的な金融・経済・財政の崩壊の
原因になっているようです。
先月からいつもの半分の収支がないにも関わらず
昨日から今日にかけての価格変動は10%以上上昇しています。
権威主義的な支配者が国全体を引きずり込むため、国が経済的に崩壊
していく状況が起きているようです。
まとめ
今トルコの生活消費者は2倍の値段を払って、以前買っていたものの
半分しか手に入らないと感じてます。消費者は元の状態に戻りたいと思っていますが
エルドアン氏によると、数ヶ月後にはポジティブな影響が
感じられるようになるが、今後は非常に厳しい冬が待っていると
忠告しています。ということは、トルコはこの冬になにが
起こるのか引き続き不透明でまた今のインフレ、通貨安が
続くことを示唆しているようです。
トルコリラ円(TRY/JPY)は底を打った?エーパル新総裁への期待と2021年に向けての見通しは