ZEWの期待値が悪化、ユーロのネガティブ要因が続いているけれど。
昨日発表されたドイツの経済リサーチ機関であるZEWが発表した景気指数に
よると、期待値が予想よりもまして下落幅を早めている結果となりました。
推移は以下の通りです。
ZEW景気指数
期待値
9月 12.1
8月 25.0
7月 29.7
6月 31.5
5月 41.9
4月 53.3
半年前には50を超えていた期待値が、今回の9月には、12.1まで下落しています。
この指数を見る限り、ユーロの量的緩和の効果があらわれているのではなく、
さらなる対策も必要だということがわかります。
また、現在のユーロのニュースといえば、やはりシリアから何十万人とも予想される
ユーロ圏への難民問題です。
ユーロ圏のニュースでは、朝から晩までこの難民問題のニュースが流されています。
今のユーロ圏にとっては、米国の利上げとか、ギリシャの選挙の動向などは、
二の次のように、この難民問題が頭を悩ましているようです。
22日に難民の受け入れシステムについて、ユーロ圏で話しあうようですが、あのドイツすら
受け入れ限界が近づいている現状において、合意できる解決法は見当たらなさそうです。
ユーロ相場はFOMCを前に膠着状態が続いていますが、FOMC後の引け値が、
現在のキーサポート水準である1.1100近辺をキープされるかどうか注目したいと
思います。