WTO世界貿易統計からみるトランプ大統領貿易戦争の間違いは!
トランプ大統領は、世界の米国貿易赤字について頻繁に
不満を募らせています。最近ではカナダのG7首脳会議の
後に声を荒げました。トランプのレトリックは、他の国が
アメリカの労働者を犠牲にして大規模な黒字を享受している
とのの偏った見方をもっていますが、米国が実際に世界経済
のなかで他の輸出国と対比してどうなのかを調べることに
よってわかってきます。
世界輸出地図からみると
統計は世界貿易機関WTOからのものですが、
WTOは、各国が国境を越えて輸出する物品の総額を集計しています。
これらの数字はサービスを除外し、実際の物品取引に焦点を
当てています。
下の地図は、輸出の価値に応じて国の大きさを変更して、
簡単に参照できるようにしています。そして青色の濃さ
も調整して、どの国が異常な傾向みせて、また重要なトレンド
を知ることができます。
トランプの主張が間違っているのは
地図のなかの貿易取引について最も明白なことは、
世界の貿易バランスがどれだけ不均衡であるかという
ことですが少数の国がリストの一番上を占めており
そこにはアメリカも含まれていることです。
そして他の国々ははるかに遅れています。トップの輸出国である
中国は、第2位のアメリカより32%多い輸出をしています。
上位3カ国は上位10社の残りの部分(5,258B対3,960Bドル)
より多くの輸出を生み出しています。中国、米国、ドイツが
いかに上位を支配しているか、この不均衡をこの地図で
見ることができます。
2番目の興味深いのは、5番目に位置しているオランダを
含むいくつかの意外な国があるというです。彼らは重機や
石油をたくさん製造し、国際市場に広がっている
また、スペクトルの反対側にはいくつかの驚きがあります。
東南アジアのいくつかの国々は、輸出依存型経済を持つことで
非常によく知られていますが、リストのトップにいません。
クローゼット内の物品がどこに作られたか確認すると、ほとんど
のアイテムはベトナム、マレーシア、インドネシアから輸出されて
いますが、これらの国々は、輸出総額は2500億ドルに達して
いません。
まとめ
最後に、米国が世界の他の国々にほとんど輸出できないという
トランプのレトリックをよく耳にしますが、この貿易地図は、
それがいかに真実でないか示しています。年間輸出額が1.5兆ドル以上
になると、貿易戦争が激化し、最終的にそれが現実になると、
アメリカは多くのものを失うことになります。