XTXマーケッツとは?アレックス・ガーコ氏のWiki的経歴と年収は!
ブルームバーグ億万長者指数によると、2015年にXTXマーケッツを
設立した元ドイツ銀行トレーダーのアレックス・ガーコ氏は現在
108億ドルの純資産を保有している。
同氏の資産は前営業日に比べて51億7000万ドル増加し、同指数では
182位に急上昇しており、同氏の資産は2倍になったと計算された。
現在までの1年間で、彼の資産は49億4000万ドル増加した。
スタンリー・ドラッケンミラー氏を上回るガーコ氏の富の上昇は、
近年のXTXの顕著な業績によるものと考えられる。
XTXマーケーツとは
XTXマーケッツ(XTX Markets)は、クオンツトレーディング
を手がけるマーケットメーカーをいいます。
ドイツ銀行で外国為替取引や株式取引などの経験を積んだ
アレックス・ガーコ氏が2015年に設立したロシア系の
コンピュータ取引業者で、現在、ロンドンに本拠を置き、
欧米日等に多数のデータセンターを持ち、社員は有力な
金融機関出身のテクノロジー関連の人材が中心となっています。
当初は、外国為替取引が中心でしたが、昨今では、外国為替以外に、
株式や債券、商品などにも勢力を拡大しています。
同社のコンピュータの処理能力は、世界最高のスーパーコンピュータ
にも匹敵すると言われています。
現在、XTXマーケッツは、高い技術力を基に投資家同士の注文マッチングを
行うマーケットメーカーである一方、巨額の顧客注文に自己勘定で対応する点でも
注目されています。
◎数分あるいは数時間のうちに価格がどう動くかを予測するテクノロジーを
採用するなど、自らを高速取引業とは位置づけておらず、またスピード重視
の戦略をとっておらず、むしろ数理モデルなどの精緻な分析を通じて、
より高度な取引システムの構築を目指している。
◎日本の株式においては、マーケットメイク型クオンツ戦略で毎日大量の
日本株の売買注文を出している(東京証券取引所で一日の売買高で
首位となる日もあるとされる)。
参照:
https://www.ifinance.ne.jp/glossary/market/mar325.html#gsc.tab=0
アレックス・ガーコの経歴と年収
元ドイツ銀行のトレーダー、アレックス・ガーコ氏は金利変動やインフレの
余波を追い風に資産を築き、金融界の大富豪らと肩を並べるほどになっている。
ガーコ氏の資産は108億ドル(約1兆5800億円)に急増。同氏の
クオンツトレーディング会社XTXマーケッツは今年、16億ポンド(約3000億円)
の記録的な配当をオーナーらに支払った。XTXでは利益も50%余り増加し、
同氏の純資産はほぼ倍増したことがブルームバーグ・ビリオネア指数で明らかになっている。
XTXの過半数株式を保有するガーコ氏は現在、世界で182番目の富豪。
資産はヘッジファンド創業者のイジー・イングランダー氏やスタン・ドラッケンミラー氏
と順位を争っている。
出典:ブルムバーグ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-21/RZQQ1ZT1UM0W01
急速に世界の超富裕層入りを果たしたガーコ氏は、市場での影響力を
増している。XTXの取引高は株式やコモディティー、為替、債券の各
市場全体で1日当たり3000億ドル近くに上る。同氏はこうした巨万の富で
既に英最大の納税者となっており、世界中の教育活動に寄付している。
届け出によると、XTXの英主要3事業体は2022年に合わせて
約11億ポンドの利益を計上。収入は70%急増し、25億ポンドとなった。
先月の報道によると、この自己勘定取引・マーケットメイク会社
の2022年の収益は68%増の25億ポンド(32億ドル)となり、
利益は50%以上増加して11億ポンドとなった。
そして今年初め、Gerkoが75%所有するXTXは、過去最高となる
16億ポンドの配当を株主に支払った。
2022年の売上高は依然としてシタデル・セキュリティーズの75億ドルに
及ばないものの、XTXは世界市場のトッププレーヤーの1つとして台頭しつつある。
昨年、金利の急騰と米国の銀行危機で世界市場が混乱した中、XTXは特に
目立った存在だった。
まとめ
同社は、株式、商品、通貨、債券などの取引量を1日あたり約3,000億ドル
処理している。 フィナンシャル・タイムズ紙によると、この世界的企業には
200人近くの従業員がいるが、人間のトレーダーは一人も雇用されていないという。
その代わりに、XTX は自動化を通じてすべての取引を最適化することを
目指しており、その会社名は関連アルゴリズムで使用される数式への言及です。
ゲルコ氏は英国在住のロシア人で、英国最大の納税者とも考えられている。