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SWIFT(スウィフト)の意味と欧州がロシアを排除できない理由とは!?

ロシアがウクライナを侵略するという、歴史的にも

深刻な戦争がおきました。

そこに、にわかに制裁のキーワードとしてももちがって

いるのがSWIFTです。

ロシアをSWIFTから排除するという制裁を検討していますが

これがどうも一筋縄ではないようです。

そこで今回は、SWIFTの意味と、なぜEUがロシアのSWIT排除

に一筋縄ではないのか調べてみました。

SWIFTの意味は

SWIFTとは、Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunicationの略称で、

日本語ではスイフトまたは国際銀行間通信協会などと呼ばれています。

国際銀行間の送金や決済に利用される安全なネットワーク等を提供する

非営利法人で、本部はベルギーにあります。1万を超える世界中の金融機関が、

SWIFTの標準化された通信フォーマットを利用して日々大量の決済業務等を

行っています。

一部の国(例えばイギリス、ポーランド、リトアニア)はロシアをSWIFT

(世界的な電子決済メッセージシステム)から締め出すよう強く求めているが、

他の多くの国は潜在的な反撃を恐れて、いわゆる「核オプション」を

実行することを懸念しています。

ロシアのSWIFTからの排除は「核オプション」といわれるほど強力な

制裁措置です。

swiftは、世界中での銀行同士のやりとりを、高いレベルで安全化した

状態にするサービスを提供しています。たとえば外国為替やデリバティブ、

顧客送金などにおけるメッセージ通信を保護しています。

また近年では、暗号通貨もしくは仮想通貨に関するやりとりを安全化する

サービスを提供していることでも有名です。

swiftは、200か国以上の国でサービスを提供している巨大な組織です。swiftによる

国際間の送金の仕組みは少し複雑なものになっています。

送金者は、いったん任意の銀行に入金します。その銀行は、

受取人の銀行口座にお金を入れる、というサイクルです。

この際、送金者の入金先の銀行と、受取人の銀行の国籍が同一では

ない場合、金融情報のやりとりが必要になります。この金融情報(電子信号)

を安全な形に保つのが、swiftの役割です。

昨今リップルが台頭

リップルは、ブロックチェーン技術を利用した国際送金システムです。

単なる仮想通貨とみなされることが非常に多いですが、大きく違います。

「ILP」という独自の技術によって、よりスムーズな国際送金が可能となっています。

これがリップルが提供しているソリューションです。

国際送金でリップルがswiftより良い点は、

まず送金手続きがすぐに終わります。送金に掛かる時間は、

わずか数秒です。他にも、リップル自体が「手数料」を

エビデンスにしてビジネスではないため、swiftよりも安く送金することが可能です。

さらに、多くの銀行を仲介するということもないので、

送金の流れが完全に可視化されています。

EUがロシアのSWIFT排除を拒む理由

ストックホルムにあるスヴェンスカ・ハンデルスバンケン社の

シニアエコノミスト、エリック・マイヤーソン氏は、

「EUはロシアのエネルギーを手放すことに賛成していないため、

SWIFTからロシアを排除することには賛成していない」と述べています。

欧州理事会のドナルド・トゥスク前議長は、ドイツ、イタリア、ハンガリー

(たまたまロシアからかなりの量のエネルギー供給を受けている)が

SWIFTシャットアウトの呼びかけを拒否したことに不満を持っていました。

SWIFT(国際銀行間通信協会)は、世界の銀行を結ぶ金融メッセージのインフラストラクチャで

ベルギーを拠点とするこのシステムは加盟銀行によって運営され、200以上の国と地域、

11,000以上の金融機関にわたって毎日数百万件の支払い指示を処理しています。

イランと北朝鮮は、このシステムから切り離されている。

ロシアも中国の金融メッセージングシステムに移行したくなる可能性があると、

オーストリアのカール・ネハンマー首相は24日、記者団に語っています。

スウィフトを停止することは、「EUよりもロシアを傷つけることになる」と述べた。

興味深いことに、ドイツの SWIFT 解約に対する事前のコメントを考えると、

Bloomberg は、ドイツの財務大臣が今日の午後、ドイツ政府のアドバイザーが

RND に対して、”ロシアを SWIFT から追放することは管理可能だ” と発言し、

少なからぬマーケットウォッチャーにショックを与えた、と報じています

ここ数時間、バイデン大統領の “ロシアをSWIFTから排除することも選択肢の一つ “との

発言を受けて、複数の欧州当局者がロシアに対するSWIFTアクセス終了の

アイデアを押し出しています。

英国のジョンソンは、SWIFTペイジェントシステムからロシアを「追放したい」

と述べています。

ロシアのSWIFT排除に移行?

オランダのルッテ大統領は、”多くのEU関係者がロシアをSWIFTから締め出すことを望んでいる “

と述べ、”SWIFT対策の可能性についてより多くの作業を行う必要がある “と付け加えた。

さらに、ルッテ氏は、EUがロシアをSWIFTから排除することについて

「一歩前進した」とコメントしたが、詳細は明らかにしていません。

EU委員会のバルディス・ドンブロフスキス氏は、”SWIFT排除を含むすべての

オプションがテーブルの上にある “と警告しています。

SWIFTは単なるメッセージング・サービスに過ぎない。SWIFTは単なる

メッセージング・サービスです。米国と欧州がロシアの銀行を完全に制裁することなく

SWIFTから遮断すると決めたとしても、彼らは米国や欧州の金融機関と

取引することはできますが、そのためにSWIFTを使うことができないだけです」。

フィッシュマン氏はさらに、西側諸国の行動にはさらに大きな反動があることを指摘した。

「ロシアが独自に開発したSPFS(System for Transfer of Financial Messages)

のようなSWIFTの代用品への需要が高まる可能性があります。

まとめ

最後に、欧州連合(EU)のパオロ・ジェンティローニ経済担当委員は、EUと

ECBが数日以内に、世界の決済を支える主要なメッセージングシステムで

あるSWIFTからロシアを切り離すことを検討するための協議を行うと述べています。

このツールを使う可能性も検討しているが、これにはもう少し綿密な調査が必要だ」と、

「Bloomberg Markets」で述べた。ヨーロッパ・クローズ” で述べています。

しかし、このような虚勢を張る中で、本当に疑問なのは、(ゴールドマンが考えているように)

SWIFTからの解約が「核のオプション」ではない場合、NATOはプーチンの前進を

止めるために(本当のMAD「核のオプション」は別として)本当にどんな

影響力を持つのだろうか、ということです。エネルギー不安はさておき、

中国とロシアは、ドルを準備通貨とした、世界の決済から離れることに

なるのか、今後の展開に注目です。

 

https://twitter.com/zerohedge/status/1497279859206328330

ヨーロッパのロシアへのエネルギー依存とプーチン大統領の盾になっている状況について

 

プロフィール


Yoshi

こんにちは、Yoshiと申します。
約20年に及ぶ外資系銀行でのトレード経験を活かして金融情報を独自の視点で発信しています。FX市場に携わって約20年経ちますが、現在は他の金融市場(株式、コモディティ、暗号通貨)の関連性を含めて独自目線で情報提供しています。
主な資格:
米国公認会計士合格(ワシントン州)
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