
ベンチャーキャピタルファンドのPPMとは?VCファンドはポートフォリオの評価について模索中!
何年か前までは、脚光を浴びていたVCファンドでしたが
今年はとくに逆境に立たされているようです。
その中で、よく議論になるのが、投資大賞のベンチャー企業
の評価についてです。
そこで、今回はこの評価についてのAXIOSの記事を紹介して
みたいと思います。
VCファンドは評価について模索中
何十年もの間、ベンチャーキャピタルは、既存のポートフォリオの評価に関して、
かなり一貫して保守的でした。直近の資金調達ラウンドに、独占的に、
またはオプション価格決定法の主要なインプットとして依拠しています。
現状を把握すると、2022年の業界標準は風前の灯火である。
一部のVCファンドマネージャーは、公開市場の類似会社比較法を正当化するために、
投資先企業を積極的にマークダウンしてます。そして、ほとんどのVCファンドの
マークが第1四半期にまだ遅れていることを考えると、この傾向は加速する
可能性があります。この四半期にナスダックは9.1%下落しましたが、
それ以降はさらに22%下落しています。
他のVCファンド・マネージャーは、ほとんど見分けがつかないほどのヘアカットをしたり、
単に「最後の資金投入」方式にこだわっています。
これは、すでに新しいファンドのPPMが絶え間なく押し寄せているリミテッド・パートナーの
仕事をさらに複雑なものにするものです。
PPMとは?
「Private Placement Memorandum」のことで目論見書のようなものです。
送られて来たPDFのページ数は、、かなりボリュームがあるのもの
です。
ファンドの運用者は、
日本の法令に則った運用会社で東京
ファンドの受託銀行は、
ケイマン諸島
ファンドの管理者は、
シンガポール
ファンドのプライム・ブローカーは、
米欧の一流大手金融機関が2社でロンドン
ファンドの監査人は、
グローバルな大手監査法人でケイマン諸島
ファンドの法律顧問は、
グローバルな3つの法律事務所でロンドン、ケイマン諸島と東京
このように、運用者以外の登場人物はまさに
複雑怪奇となっているのです。
以前の類似会社比較法評価は通じない
要するに、同じもの同士の比較はもう通用しないのです。
洗練されたLPはより多くの質問を投げかけており、評価の正当性を判断するために
キャッシュランウェイに注目しているとAxiosに語っている者もいます。また、長い強気市場に
よって誰もが勝者となることができたため、定量的な指標よりも定性的な指標に注目しています。
さらに、大規模なLPは同じ資産を複数の運用会社で保有する可能性が高いです。
洗練されていないLPはいつも通りで、簡単に騙されたり、レポーティングの
遅れや敢えて遅れていることによって再評価が無意味であると信じ込んだりしています。
これは、バイアウト・ファンドよりもVCファンドの問題であり、
後者は長い間(公開)市場にマークされてきたためです。また、投資信託が
成長エクイティ案件に関与しています。、
過去の上場廃止時よりも今日の方がより適切であると言えます。
要するに VCが支援する企業の評価に関しては、客観性が主観性に取って代わられています。
たとえこれらの資産のどれもが本当の価格を持っていなかったとしても、です。
https://www.axios.com/2022/09/23/vc-funds-wrestle-with-tech-startup-valuations
まとめ
今回はVCファンドのポートフォリオの評価の現状について
Axiosの記事を紹介しました。
市場全体が上昇している状況と、今みたいに指数自体が
下落局面にはいっているなかで、ベンチャーキャピタルファンド
のポートフォリオの評価は、これも難しいとしても客観性が求められる
とのことのようです。
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