2021年バンクオブアメリカがユーロ安ドル高を予想する5つの理由とは!
コロナ渦が続いていた、2020年の為替の見方は、
ドル安をみる参加者が多かったですが、2021年に
はいり、若干様相がかわってきています。
↑のグラフは2020年後半のドルのインデックス
のチャートですが、ドルは下落基調を強めて
いました。ところが2021年に入り、ドルの見方
が変わってきているようです。
バンクオブアメリカの有名な為替ストラテジスト
は、2021年のユーロドルの見通しを出してきて
いるので、今回はこれを紹介してみたいと思います。
BOAの2021年ののユーロドル予想は
バンクオブアメリカのアンソナシオス・バムバキディス氏率いる
ストラテジスト・チームは、年末までに1ユーロ=1.15ドルまで
強含むと予想しています。市場の予想コンセンサスは、1.25ドル
ですが、一転して、ユーロ安ドル高予想にシフトしてきます。
ドル高ユーロ安予想の5つの理由は
BOAは、この予想について、5つ理由をあげています。
1.ドル高の理由の一つとして、米連邦準備制度理事会(
のウルトラ緩和政策が終わりに近づいていることと、
欧州中央銀行(ECB)とのスタンス違いにあることです。
2.2番目として、アメリカは経済対策で1.9兆ドル
の財政支出をバイデン政権は計画していますが、アメリカの
経済回復のスピードが速くなるとの見通しがでていることです。
一方で欧州経済の停滞はコロナ渦のなかで長引く可能性が
高い可能性が高いとのコンセンサスが根付いています。
3.アメリカではワクチン接種が始まっていますが、
これにより、コロナからの経済的立ち直りも欧州よりも
早いとの見方が強いです。
4.4番目の理由としては、市場のポジションの
傾きです。依然として、ドル安を見込んだドルショート
ポジションが市場に集積しており、そのスクイーズが
今後起きる可能性が高いとみていいます。
5.ユーロもドルも避難通貨として、使われるケースが
多いですが、現在投機色が非常に強いなかで株高が
続いていますが、バンクオブアメリカは、第一四半期にも
結構大きな調整が訪れる可能性が高いとみています。
その時には、ユーロよりもドルのほうが、避難通貨としても
買われる可能性が高いと予想しているようです。
まとめ
以上5つの理由から、バンクオブアメリカはユーロドルの予想
をユーロ安ドル高とみているようですが、とくに
ECBは、より緩和策に傾いていることに比較して、
FRBは政策の通常化に向かっている、との見方を
しているようです。バイデン政権が用意している
大型経済刺激策も一時的にはドル安要因となりえるが、
FRBによる政策通常化にもつながるため、
ドル高要因になり得るとの見方です。
経済成長のペースは、米国が欧州を上回ると見込まれている
ことも、ドル支援要因になるとバンクオブアメリカ
は分析しています。