
FOIA(情報自由法)が公表したSECによるソフトバンクのトレードの調査とは!?
2020年3月から始まったコロナ渦以降の米国株式市場は
ある意味異常ともいえるほどの上昇でした。
NASDAQが2020年3月の安値から約2倍になったきっかけと
なったのが人工ガンマ・スクイーズというオペレーションです。
このことについて、SECが調査を開始すると伝えられています。
FOIA(情報自由法)が公表した調査とは
2020年9月、ソフトバンクがコールオプションを約40億ドル分
購入していたことが明らかになったとき、市場は騒然としました。
この「戦略」は、合法ですが、明らかにオペレーション的には
ギリギリの線の上にあるように見えました。
保有している銘柄のアウトオブザマネーのコールオプションを大量に
購入すると、ディーラーがヘッジのために株を買い占めざるを得なくなり、
本来ならば株価が低迷しているはずの銘柄が上昇するという不自然な
フィードバックループが発生します。
また、最近のNASDAQは不安定な状態が続いているため、株価が下落した場合、誰
もが逃げ場を探して殺到する展開になりやすいです。
そのためか、現在のところ、法律専門サイトのPlainSiteによると、FOIA(情報公開法)
によってSECがソフトバンクの「戦略」を調査している可能性があるといいます。
New! After rigging the NASDAQ, making front-page news, and the SEC claiming it had never heard of it, the SEC now reveals that SoftBank is under federal investigation. pic.twitter.com/R7LyfnvzTq
— PlainSite (@PlainSite) March 24, 2021
PlainSite社はTwitterで、「SECはソフトバンクが連邦政府の調査を受けていることを
明らかにした」と書き、それを認める情報公開請求に対する回答を添付した。
ソフトバンクはBusiness Insiderに回答し、”すべての規制事項に関する
義務を非常に真剣に受け止めている “とし、”当社の証券取引に関する
SECの調査については認識しておらず、現在までSECからの
通知も受けていない 」と述べています。
PlainSiteは、2021年3月10日の金融安定化監督評議会の報告書でも、
このコールオプションのボリュームについて言及しています。
Truly, a colossal joke at this point. Source: https://t.co/MGOWMrg6U9 pic.twitter.com/bWPJAL2Yaa
— PlainSite (@PlainSite) March 10, 2021
Teslaの上昇にも不自然な疑念が
この調査から何が得られるかどうかはわかりませんが、このような
戦略を考えていた他のプレイヤーは注意が必要だと思われます。
そしてもちろん、私たちはハイテク業界の上昇だけでなく、
Teslaのような上昇についても常に指摘されてきました。
約1年半前からの同社の急騰は、同社の過去の取引履歴と比較して、
自然なことではないと多くの人が気づいていました。
また、9月にS&Pが史上最高値を記録した時に、VIXも史上最高値を
記録し、S&Pが上昇し続けたのは、このVIXが原因であることが
わかっています。
People tell me I'm an idiot for entertaining the idea that $TSLA stock could, in some way, be manipulated. Cause this is normal pic.twitter.com/LMGReP1DYP
— Quoth the Raven (@QTRResearch) December 30, 2020
ソフトバンクのトレードとは
ソフトバンクはどのくらい買ったのか?WSJによると、ソフトバンクは.
約40億ドルを投じて、購入した原株に連動するコールオプションや、
その他の銘柄のコールオプションを購入しました。
オプションにはレバレッジがかかっているため、数百億から
数千億の原株を購入したのと同じことになり、その結果、一握りの
ハイテク株の大幅な上昇を引き起こし、それがあらゆるところに波及しました。
この取引は、ショートガンマのスクイーズを引き起こした可能性があり、
Feels like a good day to bump this. https://t.co/ksX2jpipns
— Quoth the Raven (@QTRResearch) March 24, 2021
まとめ
アメリカのFOIAにより、SECが昨年の秋のソフトバンク
のトレードに調査がはいるとの憶測ですが、市場全体を
動かすほどのパワーをもった玉がひとつのカウンターパーティ
がはいってくることには、たしかに今後の対策が
必要な気がします。