
USDJPY(ドル円)は104年台に突入!年明けから円独歩高の様相で今後の予想は?
年明けドル円が105円台に急落しています。
主要通貨のなかでドルが下落しているのは、対円に対して
最も大きく、これは円の独歩高の様相を呈してきました。
今回は年明けからドル円暴落の背景と今後の
予想について語ってみたいと思います。
USDJPYが急落した背景は
ドル円が急落している背景にいくつかのリスクオフの
要因が重なっていると思われます。
その一つは、中国発の指標が世界の景気減速を巡る懸念を誘い、
リスクオフのムードによって、円の逃避通貨として
円の買戻しが集まったようです。
そして、米連邦政府機関の閉鎖への懸念も、円に対する
逃避需要押し上げに寄与しています。
トランプ大統領は、政府機関閉鎖につながったメキシコ国境の壁建設予算
を巡る膠着打開に向け、議会指導部と協議を行っています。
米10年債利回りが11カ月ぶりの水準に沈んだことも
円高要因となっています。
昨日はFRBの利回り指標となるイールドカーブがネガティブに
転じています。
これが意味するところは、米金利は利上げではなくて
利下げを示唆しはじめていることを示唆しています。
ドル円はストップロスがトリガーとなった?
チャートを見てわかるように、ドル円の動きは
明らかにストップロスがトリガーとなった動きをして
います。
ストップは108.50近辺にあったと
おもわれます。
ここ最近のドル円の下限であった109円台
が下抜けすると、明らかに投げ売りが殺到した
ような動きとなりました。
USDJPYの今後の予想は
今の市場は円の独歩高の様相を呈しています。
↑のチャートをみれば、ドル円の現在の状況は
以前のサポート役割をしていた110円が大きな
抵抗線の役割に変わってしまっています。
ドル円は、投機的なドル買いが最も集まっていた
通貨ペアでもあり、まだまだドルの買い持ちに
苦しんでいる投機筋もまだ残存している可能性
が高いです。
今後のドル円の予想としては、現在ドル安円高
の下降トレンドがきれいなエリオット波動を
描いているだけに、この勢いはしばらくとまらない
可能性が高いと思います。
ドル円は、決算期末3月にかけて円高に振れやすい
季節的要因もあることから、今後は100円突破の目指す
展開も予想されます。
まとめ
今後の展開を左右する主な要因は、この世界的なリスクオフ
の流れが続くかどうかにかかってくると思います。
今回は中国発のリスクオフの展開になっていますが、同時
にアメリカの政府機関の閉鎖という、この米中の政治的要因
と経済への懸念が広がっていることが大きな要因です。
まずはアメリカが早期に政府機関の再開合意ができるかどうか
がファンダメンタルズ的には今後の焦点になると思います。