プライベート・エクイティのハイテク産業の低迷に対する対応は!
「下を見よ」というこの言葉は、ハイテク企業の評価に関する新しいマントラである。
そこで、投資家がナイフの切れ味を見極めようとする中、ディール業界でそれが
どのように作用しているかを覗いてみよう。
プライベート・エクイティについて プライベート・エクイティの
プロが、以前は割高と見ていたハイテク企業を見直すなど、買い場として広く
受け止められている。
プライベート・エクイティ投資家の見方は
特に、過去1、2年間、大規模なハイテク企業の
買収をほとんど避けてきた多角経営の企業では、誰も底打ちとは
言っていないが、プライベート・エクイティはそこで買う必要はない。
という見方です。
ただし、売り手の多くは、バリュエーションの低下をまだ新しい常識として受け入れて
はいないようです。あるソフトウェアに特化した投資家は、多くの企業にとって、
取引に本腰を入れるには、あと1〜2ヶ月の熟成期間が必要だろう、との
見方をしています。
例えば、従業員のオンボーディングサービスを提供するリップリングは、
昨年秋の65億ドルに対し、今回112.5億ドルの資金調達を発表しています。
また、リモート雇用のDeelは、10月の55億ドルに対し、120億ドルの
評価額で資金を調達しました。
要するに、低額でラウンドが行われることが問題なのではなく、
ラウンドが行われるか、行われないかということが大事なことです。
多くの企業は、資金調達の予定をしているものの、資金調達が滞っている
場合にはプレスリリースはされないことが問題です。
現在のプライベート・エクイティ資金調達状況は
このプライベートエクイティの市場では、比較的低いバリュエーションと
長期的な運営をベースに、投資家は運営したいという市場です。
情報筋によると、シリーズBの調達時に新興企業の足かせにならないよう、
シードの金額よりもシリーズAで、少し値崩れが始まっているようです。
暗号化資産のWeb3のスタートアップは、ほんの数週間前までは、強いように
見えましたが、市場の値崩れがおきています。
(例:ビットコインは年初来で48%下落)。
おそらく最も心配なのは、多くのベンチャー・キャピタルが暗号資産企業
仲介業をおこなっているCoinbaseの株価が低迷しています。
昨日の決算報告で、コインベース株は今朝、約25%下落し、史上最安値で
始まりました。さらに、同社は、同社が倒産した場合、ユーザーの資産に
何が起こるかを詳述することを余儀なくされいます。
https://www.axios.com/2022/05/11/what-the-tech-rout-means-for-tech-deals
まとめ
この下落の多くは、2000年に起こったようなFRBの利上げに関連していることは、
誰もが認めているようです。今回について意見が違うところは、
2001年に起こったような景気後退が間近に迫っているのかどうかということです。
そして、もしそうなら、どの程度厳しいものになるのか、ということです。
結論は、プライベート・エクイティとベンチャー・キャピタルは、
長期的な資産クラスですが、投資判断は現時点の状況を判断して
行わなければならないということです。