バーゼルⅣ規制とは?Tier1比率変更見通しと銀行への影響は!?
バーゼルⅣについては、前から囁かれていましたが、
その骨格、とくに自己資本比率の規制について
思惑と見通しが出始めています。
バーゼル規制(BIS規制)とは
銀行の財務上の健全性を確保することを目的として
1988年にバーゼル銀行監督委員会で合意された
銀行の自己資本規制のことをいいます。
バーゼルⅢにおいては、自己資本を、狭義の中核的自己資本
(コアTier1)、中核的自己資本(Tier1)、総資本の3段階に分け
それぞれ、4.5%、6.0%、8%に引き上げました。
バーゼルⅣの憶測見通しは
モルガンスタンレーのアナリストは、FRBが5月から
7月上旬にかけて、新たな銀行資本規制を発表し
2025年から27年の間に実施される、と予想して
います。
また、他のアナリストも、より緩やかなシナリオ1
でも、普通株式Tier1資本(CET1)比率が加重平均で
0.7%減少する予想を立てています。
より厳しいシナリオ2では、1.2%の減少の
見通しが立っています。
(参照:ZeroHedge)
銀行への影響は
この変更により、グローバルにシステム上重要な銀行
(GSIB)にとって、影響が最も大きくなると予想されて
います。
マクロリスクが高まるにつれて、規制当局が
業界に対してより厳しい資本要件を課すことが
予想されることから、銀行の経営陣は、資本増強
モードに移行しているようです。
まとめ
バーゼルⅣの骨格が、早ければこの夏にも
判明しようとしているなか、各アナリストの
見通しを紹介しましたが、とくに米銀行に
向いている逆風を見るに、資本規制が前倒し
そしてさらに厳しくなることも予想されて
います。