レイ・ダリオ氏は、頻繁にSNSに投稿し、長期サイクルからみた

現在の経済状況をわかりやすく述べています。　長期債務サイクルで起こるで

あろう展開と資本家を取り巻く環境、その局面で採るべき投資戦略に

ついて語っています。

とくに気になるのが、投資の神様と言われている、レイ・ダリオ氏が

今市場の注目されている、ビットコインの急騰についてどのように

考えているかです。

To read more, see https://t.co/AetSXm5Lg5 pic.twitter.com/fVCNB3DgRs

— Ray Dalio (@RayDalio) March 17, 2021

レイ・ダリオ氏のビットコイン対する見方は

さらにダリオ氏は、ビットコインは既に「金の代替資産のようなもの」

であるという見方しているようです。

過剰なマネーによる法定通貨の下落のため、将来ますます

重要になると考えているようです。

レイダリオ氏は、「新しい種類のマネーを実現するという夢を支持した人々は、

その夢を維持し、ビットコインを金の代替資産のようなものに変えるという

素晴らしい仕事を行った。現在、その必要性が高まっているものの、

金のような代替資産はそう多くは存在しない」

 

と投稿しています。

レイダリオ氏は、ビットコインが「投機的なアイデア」から、将来的に

何らかの価値があるものへと変化していると考えているようです。

レイ・ダリオ氏が考えるビットコインのリスクは

 

しかし、ビットコインに関するダリオ氏の考えは、リスクについて

語っています。レイダリオ氏は、ビットコインのプライバシーの範囲は、

政府がそれをどの程度プライベートにするかによって決めると指摘

しています。

「ビットコインがデジタルであることの延長として、それがどれほどプライベートであるか、

そして政府がそれを許可するか許可しないかという問題だ。プライバシーに

関しては、ビットコインが一部の人々が考えるほど、プライベートなもの

になる可能性は低いようだ。結局のところは、それは公的な台帳だ」

なぜ政府はビットコインの使用を妨害するのか、といえばダリオ氏は、

1694年にイングランド銀行が設立されて以来、政府が唯一の

マネーの発行者になろうとするという原理原則に基づいています。

もしも歴史と論理が道しるべとなるなら、お金の足りない

政策は増税を行う可能性が高い。

また、債務性資産から他の富の保蔵資産や課税地への

資本移動を好まないだろう、と分析しています。

だから、他の資産（金、ビットコインなど）や他所への資本移動を

禁止する可能性が高い、との見方をしており、これがビットコイン

に対する最大のリスクとしています。

増税、資本規制、一部資産への規制が起こることを

予想しているのです。

しかも、社会では格差・対立が深まっているので

よりその可能性が高くなることを予想しているのです。

政府がプライバシーを侵害したり、ビットコインの使用を阻止したりすることは

大げさではないとの見方をしています。

レイ・ダリオ氏は、政府が印刷されたマネーの代わりにビットコインを

繁栄することを認めるとは考えていないようです。

レイダリオ氏の現金に対するの考え方は

歴史と論理が示すのは、中央銀行が、経済環境に照らして望ましい以上に

金利が上昇することにつながる供給/需要の不均衡な状況に直面すると、お金を

増発し債券を買い、『イールドカーブ・コントロール』を行って

債券利回りにキャップを付し、現金の価値を低下させることが

過去行われたし、今まさしくその現象に直面しているとみています。

これが、借金をすばらしいものにしている、と述べています。

パンデミック対応でなされた前例のない規模の金融・財政政策は、グローバル化への

ブレーキと相まって、この数十年見られなかったインフレ要因を突きつけています。

また、パンデミックが去り、いつか経済が再開するなら、それは

実質金利を押し上げる要因になり、金利が上昇してしまえば、

経済・市場・財政に甚大な悪影響を及ぼすことになります。

これを防ぐために政府は、イールドカーブ・コントロールを

ある程度長期側の金利も抑え込もうとする可能性が高いと

しています。

1930-45年の間、FRBは利回りを維持することができたが、

そのために金の他の場所の資本移動を禁止しました。

こうした動きは、長期債務サイクルの最終的な、最も混乱した

局面の兆候となる、とレイダリオ氏は指摘しています。日本は低成長・低インフレだったから、

こうした劇的な展開を迎えることなく今日に至っている

と指摘しています。

From my perspective of being 71 years old and looking back on my life, its arc, and the life arcs of others, I decided to share the picture of what those life arcs look like with my grandchildren and other loved ones to help them see what they will encounter (1/4)

— Ray Dalio (@RayDalio) March 17, 2021

まとめ

レイダリオ氏の考え方として、現金に対してとても

否定的で同時に債務（ボンド）を持つことも否定的です。

とくにドルについて否定的です。それがビットコインを推す

ひとつの背景になっているようですが、ただビットコインにも

政府にようる規制がはいる可能性を予想しており、こうなると

資産を分散させることと、不動産に対して、ポジティブに

考えているようです。