パット・ライアン氏(民主党)の経歴とNY州補欠選選挙で勝利したことでの影響は!
AP通信によると、ニューヨーク州第19選挙区の下院議員選挙で、
民主党のアントニオ・デルガド氏が空席となったため、火曜日、
民主党のパット・ライアン氏が特別選挙に勝利しました。
パット・ライアン氏補選で勝利報道
[ワシントン 23日 ロイター] – 米ニューヨーク州の激戦区となっていた
連邦下院選挙区で23日に補欠選挙が実施され、中絶の権利など
を訴えた民主党のパット・ライアン氏が共和党のマーク・モリナロ氏を破った。
ハドソン渓谷とキャッツキル山地にかかる選挙区の空席を巡る争いは、
11月の中間選挙に向け、両党の選挙戦略の効果を測る前哨戦として
注目されている。モリナロ氏は犯罪やインフレ高進を争点にしていた。
エジソン・リサーチによると、開票率99%時点でライアン氏が
51.3%の得票率で48.7%のモリナロ氏に勝利した。
ライアン氏の任期は来年1月までとなり、州の区割り変更で議席はなくなる。
同氏とモリナロ氏は中間選挙で別の議席に立候補している。
(出典:ロイター)
https://news.yahoo.co.jp/articles/33ae3f295a449335bcc511b7d3e4af024d5a13d7
パット・ライアン氏の勝利の意味は
この選挙は、共和党が優勢と見られていたが、逆転となりました。
中絶の問題を強調する民主党の戦略も実証されました。
この選挙戦は、両党のメッセージング戦略の重要なテストと見られており、
ライアンは中絶に焦点を当て、共和党のマーク・モリナロはインフレと
犯罪に焦点を当てていました。
ハドソンバレーを拠点とする19区は、民主党が近年過半数を占める上で
重要な構成要素となっています。ニューヨーク州副知事を務めるために5月に
退任したデルガドは、2020年に11ポイント差でこの選挙区を制し、
バイデンは2ポイント差でこの選挙区を制していました。
両党は、この選挙での勝利が11月に向けて重要となると思い
この選挙に全力を注いでいました。
ライアン氏は「ロー対ウェイド」を覆した最高裁判決後の中絶を問う国民投票とし、
モリナロはインフレと犯罪に関する共和党の論調に固執していました。
ライアンとモリナロは、党派を超えてアピールできる選挙実績のある郡長で、
資金調達の面でもほぼ互角でした。
ライアン氏は元ビジネスオーナーのライアンは、以前2018年に同議席に立候補し
予備選でデルガドに僅差で敗れていました。
民主党議会選挙委員会のショーン・パトリック・マローニー委員長(民主党)は、
ライアンの勝利は「共和党による中絶の権利や基本的自由に対する極端な攻撃に
対して、有権者が反撃していることを明確に示すメッセージだ」と述べています。
(出典:Axios)
https://www.axios.com/2022/08/24/pat-ryan-new-york-special-election
パット・ライアン氏の経歴と政策は
パット・ライアン氏の政策は「私は自分自身を、私たちの国で築かれることを
許してしまった根本的な不公平をなくそうとする人間だと考えています」と彼は言った。
パット・ライアン氏は最高裁の拡大やフィリバスターの廃止にも前向きで、
司法や政治の大改革を強く主張する姿勢も見せています。
中絶のほか、銃規制や選挙権も選挙戦の主要な争点としています。
まとめ
今回のNY州の補欠選挙で民主党が予想外に議席を獲得した
意味は、共和党が有利とみなされている中で、予想外の
結果ともいってもいいかもしれません。
それだけ、中絶問題や銃規制に対する関心がアメリカ国内で
高いと思われます。
ただ今回の補欠選挙は、選挙区の入れ替えがあるために
来年の1月までで、両者は11月の中間選挙で別のところ
から立候補が予定されています。
全米共和党議会委員会のスポークスマンであるマイケル・マクアダムスは、
「多数派は8月ではなく11月に獲得される。我々は、アメリカの家計より
悪くしている民主党の失敗した一党支配に対する判断が下されることを
楽しみにしている」と共和党では出ています。。
ライアン氏は11月に共和党の州議会議員コリン・シュミット氏と、
モリナロ氏は民主党の弁護士ジョシュ・ライリー氏と対決することになっています。
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