OPEC総会は結局のところ減産で決着できなかった
今週、OPECは減産でまとまるという憶測がながれていましたが、
結局のところ決着できませんでした。
OPECが4日に開催した総会は、減産の合意に達することなく閉幕しました。
すでに供給過剰の市場で加盟国は引き続き過去最高に近い水準の生産を続けることに
ります。
一部の加盟国が原油価格の押し上げを狙い減産を強く主張する中、OPEC本部での総会は
加盟国間の深い隔たりを鮮明にした結果となりました。
前回2度の総会と同様に、加盟国は根本的な相違を克服することができませんでした。
イランやベネズエラなど生産枠の引き下げを求める国は自らが減産することに消極的
もしくは不可能な状態にある一方で、減産余地の大きいサウジアラビアなどペルシャ湾岸国は、
全加盟国に加えOPEC非加盟の産油国の一部も協調しない限り減産を拒む姿勢を示し
結局双方譲らない結果です。
OPECの産油量は2015年の大半を通して日量3100万バレルを超えており、この日OPECに
再加盟したインドネシアの日量89万バレルが今後それに上乗せされます。
OPECはこの日の総会で、公式な生産枠上限を日量3000万バレルで据え置きました。
一方でアメリカのオイル・リグ・アカウントは三週連続減少しており、現在の40ドル近辺
価格では採掘を減らさざる負えない状況を示しています。
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