OPEC減産合意でサウジとロシアが対立!今後の影響は?
昨日から、ウィーンでOPEC総会が開かれていますが、
ここでの争点はロシアとサウジアラビアの対立です。
OPEC減産合意の内容とは
現在結ばれるている、OPEC産油国の間での合意では
原油価格の下落を避けるために、OPEC加入国が
原油の産出規制をするというものです。
現在では、2%の減産合意を産油国の間で結んでいますが
これが、来年早々に期限を迎えてしまうのです。
そこで各国思惑がそれぞれ違ってきます。
なぜロシアとサウジが対立するのか
ロシアは、OPECのメンバーではありませんが、世界の
原油産出の重要な位置にあります。
最近は原油価格が上昇しているにもかからず、この減産規制
に対して不満をもっています。
なぜならば、この機会に、アメリカのシェルオイルが増産
を初めて、アメリカのシェルオイル産出業者に利益を吸い取られて
しまう懸念と、プーチン大統領も、国内のエネルギー関連業者からの
圧力がかかっています。
一方でサウジアラビアは、あの独裁的な皇太子、ムハマンド ビン サルマン
に権力が移った以降は、サウジの国営原油産出企業の民営化を
はかろうとしています。
それには、原油価格が高止まりしていることが、IPOの条件と
なります。
したがって、減産合意の期限延長について、ロシアとサウジアラビア
の間で対立が存在しているのです。
今後の影響はどうなる?
今回もOPEC総会の結論がどっちよりになるのか
が重要なポイントになります。
すでに市場、9ヶ月の減産合意の延長を織り込んでいるので
もし、この期間より短い合意がなされた場合は、原油価格
が下落する可能性が高いです。
また、地政学的に、このロシアとサウジは揉めています。
ロシアはシリアのアサド政権を支持、一方サウジはシーア派の
シリアやイランを敵対視しています。
本日で終了するOPECの合意内容がどちらよりで、決着が
つくのか今後影響及ぼすと思われます。