GW中にガラッと変わってしまった市場のセンチメント
まずは木曜日のECB政策決定会合でのドラギ総裁のマイナス金利を示唆した
発言。リファイナンスレートの0.5%への利下げはある程度市場は
織り込んでいたと思われましたが、この発言にびっくりした市場。
利下げを前提に買われていたユーロが、急落する結果となりました。
そして、休み前には円高地合いとなっていた為替市場は、昨日の米国雇用統計
を受けて、センチメントが180度変わってしまったような感じがします。
休み前には、米国経済指標、中国と懸念材料が強まるなか、リスクオフのムード
が市場を占有していましたが、日本が休みの間にドル円で99円台に復活。
蔓延していた停滞の流れををいっきに変えてしまった今週の米国雇用統計に、
事前見通しなどはあてにならないことを改めて感じてしまう次第です。
米国の経済指標は一転してポジティブな見方になると、世の中の流れも一転して
しまう傾向があります。
当面はこのポジティブ・サプライズにリスク・オンのムードと同時に円安ムード
がまた盛り上がってきそうな感じがします。
対ユーロでも、ドラギ総裁の発言の影響もありますが、それよりもイタリア、スペイン
とドイツ国債のスプレッドが縮でいる現状の市場の反応に為替もユーロの
ポジティブ材料として受けていく感じがします。