ガンマスクイーズがMRNA(モデルナ)株価が1日で20%下落したといわれる背景について
ガンマスクイーズが、MRNAの株価をわずか1日で20%も下落させた
と言われています。
歴史的に見て、ガンマスクイーズは、市場が上昇するのではなく、
下降することに主に関連しています。
ガンマスクイーズとは
ヘッジをしていないオプションの売りの状態をショートガンマといいます。
簡単に言えば、下がれば下がるほど売らないといけない、
上がれば上がるほど買わないといけない状態が、ガンマショート
の状態です。
プットオプションを売っていた人は株式相場はするすると下がり、プットオプションを買っていた
人はその権利を行使します。するとこのプットオプションを売っていた人は
大量に株式を保有することになります。大量に株式を持たされた人が、次に
何をしなければならないか、といえば、市場で売るしかなくなります。
このように、ヘッジをしていないオプションの売りの状態をショートガンマ
といいます。簡単に言えば、下がれば下がるほど売らないといけない、
上がれば上がるほど買わないといけない状態です。
そして現在の市場では、実質的なショートガンマはオプションの
他にも存在しています。
MRNAの株価下落した背景は
市場が暴落し始めると、トレーダーがダウンサイド・プロテクションを
求めてプット・オプションを購入することが多いからです。トレーダーがプットを
購入すると、そのプットを空売りしているディーラーがヘッジのために
株を空売りしなければならず、株価を下げる勢いに拍車をかけることになります。
これは結局、(コール買いのガンマ・スクイズとは対照的に)
「反射的な」恐怖に基づくフィードバック・ループになっています。
ここ数週間で爆発的に上昇したMRNA(S&Pで今年最高のパフォーマンス)
の場合、ポジティブなガンマスクイーズを行った株式トレーダーの後に、
ネガティブスクイーズが今日非常に顕著に現れています。
プットベースのガンマ・スクイーズが損失を劇的に加速させたように。
ディープ OTMプットは、オプション市場の活動を支配してきました.
これを機に、ワクチンメーカーの株価が下がるという悪循環に陥いりました。
まとめ
モデルナは、そもそもがんを治療するために設定されていることから、
まだまだこの銘柄に強気な参加者が多いと思われます。
今回の動きは、オプションに絡んだ一時的な動きとみている向きが多数派
のようです。
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