FRBの利上げ時期について、
今週の大きなイベントであるFOMC。
参加者のあいだでは、いろんな憶測
がありますが、今後のFOMCにおいて
は、ハト派、タカ派の議論ではなく、
別の角度からの複雑な議論が展開
されるとの憶測があります。
有名なFRBウォッチャー、ヒルゼンラース
によると、イエレン議長がいまいちばん
重視していることは、コンセンサスを
確立することだそうです。
イエレンは、前議長のバーナンキの手法
をいつも参考にしているとのことです。
そこで、憶測が飛ぶのは、イエレンが自分
の理論にこだわらないということです。
今議論の的になっているのは、利上げ
のタイミングを早くすることと、遅く
して、一気に利上げ幅を上げることの
市場へのインパクト、その是非について
の議論に移っていることです。
側近の指標が予測よりも加速していない
ことから、早期利上げに慎重論が強く
なっているという見通しが強いですが、
その場合でも、後々サインがでたなら
一気にに利上げ幅を加速させる議論に
近い可能性があります。
利上げ時期を早めにして徐々に様子を
みながらのタイミングとギリギリまで
待って一気に利上げ幅を広げるタイミング
にはそれぞれ一長一短があり、結論
が出しににくい議論です。
コンセンサスを大事にするイエレン議長
にとっては、その中間で文言を作成
しているのではないか、そんな可能性
が強いような気がします。