FRBのレポートに変化の兆候?
一部の連銀新レポートが注目されています。
ワシントンとクリーブランドの連銀エコノミストがまとめた
新レポートの内容です。
このレポートで注目されているポイントは、労働参加率
についてです。
労働参加率の低下は、長期の失業者が就職をあきらめた
ものではなく、高齢化に伴うリタイア組の増加という構造的
な要因であるという内容です。
クリーブランド連銀総裁に就任したメスター氏は、タカ派で
有名なフィラデルフィア連銀のフロッサー総裁の下で
エコノミストをしていたことから、タカ派の流れを汲んで
いることは、否めませんが、FRBがこうしたレポートを
まとめたことは、ハト派のイエレン総裁といえども無視
できなくなっていることも考えられます。
8月の雇用統計が、予想よりも悪かったことや、物価指数
が上がってこない現状をみると、FRBが早期利上げに
前のめりになることは考えにくいですが、ベージュブック
をはじめ、地区連銀からこうしたレポートが上がってくる
と、タカ派の意見を無視できなくなることも考えられます。