FRBが利上げした後直面するであろう短期金融調節の歪みとは?
FRBはこれまで、市中銀行がFRBに預託している準備残高を
米国債の売買を通じて増減させることで翌日物FF金利を
誘導してきました。
しかしながら、現行の緩和策はあまりにも規模が大きくなりすぎたので
金融調節の新たな手法を余儀なくされています。
そこでとりいれられたのが、リバースレポです。
これは、FRBが米国債を担保にMMFなどの機関から翌日物で
資金を借り入れるオペのひとつです。
しかしこのオペにも懸念が生じています。
短期金融市場でのFRBの影響力が大きくなりすぎるため、市場に
懸念が広がった場合に流動性が偏る、すなわちMMFが市中銀行に
お金を出さなくなるリスクが指摘されています。
MMF業界では、新規則をつくって資産規模1兆ドルのファンドが
投資対象を政府債のみ転換する可能性があります。
そうなるとMMFがFRBのリバースレポに参加し担保として米国債を
受け取るインセンティブが高まります。
この短期金融市場の歪んだ状態だと、米国債に対する需要がさらに
高まる市場にそれを事実上大量に供給することになることをFRBは
懸念しているようです。
現在のリバースレポの1日あたりの上限額は3000億ドルですが、これに
代わる利上げに対応できる手段を模索しているようです。
↓キャッシュバック別お得FX業者トップ3!