FEDがハト派転換、これでECBのあてが外れる?
今年一番大きな政策転換のイベントと思われていた今回のFOMCですが、
ひっくり返るほどの、スタンスの変更があったといってもおかしくない
ような、イエレンの記者会見の内容でした。
そもそもFEDは、国内の経済データを重要視、今年中の利上げを強く示唆
していました。
ようするに、FEDは、ゼロ金利からの脱却をもっとも重要視していたのです。
ところが、今回のイエレンの記者会見では、世界経済の状況を注視するという
ことを強調しました。
これは、明らかに今までの利上げモードから、ニュートラルあるいは、ハト派に
スタンスを変えたことになったと事実上言えるとおもいます。
そこでユーロですが、この決定を受けて素直にユーロ買いに反応しました。
前回から指摘していた、重要な支持線である1.11台よりもFOMC後、上で引けるか
下で引けるかがもっとも重要であると指摘してきましたが、下どころか、300ポイントも
上で、高値引けしました。
ECBは先日、さらなる追加緩和を示唆したばかりですが、これはユーロ安を維持したい
との思惑もあってのことです。
それが、今回のFOMCの決定で、金融政策の違いによるユーロ安は、遠のいた感が
あります。
ユーロドルは9月になって、しっかりとしたアップチャンネルのトレンドを形成しているように
見えます。