FAANG銘柄偏向を抜いたドル円買い持ちは2019年機能するのか?
いまウォール街で最も人気が集中しているトレードは
FAANG銘柄のロングではなく、為替米ドルの
買い持ちにシフトしているようです。
今ウォール街で最も人気のあるトレードになっています。
FAANG銘柄とは、フェイスブック、Amazon、アップル、ネットフリックス
そしてGoogleを意味しますが、市場人気を独占していましたが
一転して、プロの投資家からの興味が薄れているようです。
その代わりといってはなんですが、プロの投資家はドル買い
トレードに集中させているようでし。
そこで、今回はこのドル買いポジションが本当に機能するのか
どうか自分なりに分析してみました。
FAANGからドル買いトレードにシフトしている理由
ファンドマネジャー調査によると、経済に対する見方が
金融危機以来の悲観的な見方となっているようです。半分以上の
回答者53%が今後12ヶ月で経済はスローダウンするであろうと
答え、この調査結果は、2008年10月以来最悪の
経済見通しとなっています。
同様に機関投資家などは、株式市場で最も偏向させていた
Faangs +batの買い持ちポジションを削減しています。
この2ヶ月でハイテク株が急落したため、Amazon、Facebook、Google
などのハイテク株に巨額の買い持ちをポジションを保有していた
多くのヘッジファンドは、株価の急落により損切りを余儀なくされ
ています。
一方で、19ヶ月ぶりに米ドルの買い持ちが機関投資家に
とって最も人気のあるトレードとなっています。
その理由として、下のチャートが示す通り、ドルの買い持ち
ポジションは、米国経済に対してスローダウンする懸念があるものの、
2016年1月以来の最高水準となっています。
ドル円ロングが最も人気となっている
これは、投資家が完全にハイテク株を諦めたことを意味する
のではなくて、ハイテク株に代わってドルの買い持ちポジション
が最も人気のあるトレードに復活したことを意味します。
そのなかでも↑のチャートが示しているように
対円(茶色)のドル買いが最も高水準となっています。
25%の回答者が支持しました。FAANG+BATは20%で2番目
となり、次に新興国を売り持ちにするトレードが19%
で3番目の人気となっています。
ドル円買い持ちは2019年も機能するのか?
米国経済がスローダウンし、FRBが利上げを休止する
一方でECBが利上げを開始しようとしているときに、ドル買い持ちに
トレードが集中していることは本当に理にかなっているので
しょうか?
投資家が懸念しそうなのは、世界的な経済停滞が過半しようとしている
中で、「質への逃避」の資金の流れで好調な通貨だけに
資金が向かうのはなく、円とかいった他の通貨に資金が逃避
することが懸念されることが予想されます。
そして、ドル円買い持ちポジションは、すでに歴史的高水準
に積みあがっているなかで、これ以上上昇する余力があるのか?
そんな疑問が湧いてきます。
まとめ
すでにドル買いポジションを持って投資家は過去と
比べても最も高い水準に達しています。その中でも
ドル円の買いポジションの保有率は最も高くなって
います。ドルと円の金利差があるので、そう簡単に
投げ出すポジションではなさそうですが、かといって
2019年ドル円買い持ちが機能するかといえば、
上昇する余地は限定的だと、現在の世界の
ポジションから判断します。
すでに買った人が多ければ多いほど、その後は
そのポジションをクローズする動きが潜在的に
高くなるのです。