イーロン・マスク(テスラ)が自社でリチウム発掘に動く可能性について!
今年のニッケル市場の混乱に先立ち、テスラはすでに自社のニッケル需要
を確保しているようですが、今はリチウムの需要確保に注力しているようです。
イーロンマスクは、リチウムの採掘に乗り出す必要があるかもしれないと
示唆しています。
テスラのリチウム不足対策は
テスラの「計画」は、イーロン・マスクがツイートする程度で、
多くのアイデアはそこで途絶えてしまっています。しかし、この提案は、
イーロンマスクが今週ツイートし、メディアの大きな注目を集めています。
Price of lithium has gone to insane levels! Tesla might actually have to get into the mining & refining directly at scale, unless costs improve.
There is no shortage of the element itself, as lithium is almost everywhere on Earth, but pace of extraction/refinement is slow.
— Elon Musk (@elonmusk) April 8, 2022
この内容は「リチウムの価格は異常なほど上がっている。リチウムは
地球上のほぼどこにでもあるため、元素自体は不足していないが、
抽出・精製のペースは遅い。”
マスク氏は、2012年に4,450ドルだったリチウムの価格が、
2022年には78,032ドル(1トンあたり)と、高騰していることを
示すツイートに反応しています。
リチウムの埋蔵状況は
CNBCが指摘するように、米国内務省の一部門である米国地質調査所の
情報を引用すると、リチウムは米国全土に多数埋蔵されているといわれています。
リチウムは、EVのバッテリーに使用されるため、EVの分野では非常に重要です。
「リチウムを使った電池はパワーウェイトレシオが高く、これは
輸送を扱う上で重要だ」とCNBCは報じています。
つい数日前、テスラがヴァーレとの「秘密取引」によってニッケル価格の
高騰を回避したことを書いていました。ニッケルの複数年供給契約が結ばれており、
それは、カナダ産のニッケルを対象としています。
「他の自動車メーカーとは異なり、テスラは何年もかけてニッケルの供給を
確保する方法に注力してきた」と、ブルームバーグのレポートが先週伝えています。
Loup Venturesのマンスター氏は、
「テスラがニッケルで行ったことは、隠れた競争優位性です。
テスラは他を数歩リードし続けている」と指摘しています。
そして、2030年までに3倍以上になると予想される幅広い分野の需要の中で、
マスク氏がニッケルを同社の懸念材料として「繰り返し」挙げている点で、
マンスター氏の言う通りです。
「ベンチャー」の多くがうまくいっていない一方で、テスラは結局、
リチウムを採掘することになるのかもしれない、と分析しています。
まとめ
ニッケルの発掘の多くはロシアに存在しており、またリチウムに
おいても、EVを筆頭とする、電力活用のための重要なな要素であることから
価格の高騰は、他の比を見ないほど急騰しています。
これに対する、マスク氏の反応を紹介しましたが、ニッケルについて
はすでに対策を講じているとされているテスラにおいて、リチウムについて
どのような対策を講じてくるのか、イーロン・マスク氏の今後の動向が
注目されます。
またロシアとウクライナ戦闘激化で原油価格とユーロへの影響は?