ECB理事会お祭りが終わって
まるでお祭りのように一大イベントとなっていた今回
のECB理事会、終わってみれば、ドラギ総裁の公約を
守るため、できる限り苦肉の策を集約したような今回の
発表だったように見えます。
まずは、その内容おさらいしてみます。
国債購入は他の資産と合わせて、毎月600億ユーロの購入を
当面は、2016年9月まで継続するという内容で、必要あらば
その期限の延長もありといもの。
これに関しては、事前に報道されていた、500億ユーロを意識してか
量に関してインパクトを与えようとしたように見えます。
次に、買い入れ対象国債については、ECBへの出資比率に沿って
それぞれ中央銀行がクレジットリスクを負い、ECBはEU機関債に
ついては、その20%までクレジットリスクを共有し、国債については
共有しないというもの。
そして、ギリシャの国債購入については、財政審査が完了しなければ
見送るという内容でした。
量意外の内容関しては、すでにオランダの機関紙が指摘していた内容に
近いものであり、クレジットリスクに関しては、ユーロ圏の中で限定
される内容について、事前報道ででていた金額をさらに上回ることで
印象を補填しよう趣旨がうかがいとれます。
これだけ事前に出ていても下落する今のユーロ安の流れは、レベル感
を失ってしまいそうです。
今は、1.15台が強力なレジスタンスに転化したようです。