ECB会見後の失望売り続く
昨日のドラギECB総裁の会見でスペイン国債購入
に関して具体的に示唆されなかったことで、ユーロ
の失望売りとなりましたが、現状のユーロ円相場
は理事会前の96円前半から1円切り下げての調整
相場となっております。
それにしても今朝の日経新聞といい、また先日の
南ドイツ新聞といいECBの南欧の国の国債購入を示唆
する観測記事がとんでいますが、実際のところドラギ
総裁が具体的なところを示唆できないのは、現状の
ECBの権限が限られていること。
そして法律を変える場合には、当然EU各国の同意が必要
で、たとえばEMSに銀行免許を与えるてECBからの拠出
限りなく増やすことができる案には、オランダ、そして
ドイツが明確に反対しており、実際のところは市場が
期待しているところに落ち着くには各国のかなりの
ハードルがあります。
それでもドラギ総裁の「なにもしない選択肢はない」と
いった発言や、盛んにでている観測記事をみると今回は
政治判断がなされると期待してしまいます。
ここがいったんスクエアにして様子見のスタンスです。
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