ECBは債券買入額を維持するのに必死で、スペイン10年利回りは初の1%割れ
夏枯れ相場に突入した感のあるマーケットですが、
それぞれの市場でまちまちの展開をするように
なってきました。
そんななか、目立つのは、やはり中央銀行のオペレーション
でECBは、この薄いなか、社債を含めた買入額維持に
必死のようです。
この前の金融緩和で、ECBは毎月約75億ユーロの購入を
していましたが、向こう数カ月は30-40億ユーロに減速して
しまうとの憶測もあります。
ECBがこれまで購入した約20%がマイネス圏にある中、ブルーチップ
の社債、例えば食品のネスレやフランスの公益企業エンジーの
利回りもマイナス圏にはいっています。
スペインの10年利回りも1%割れ
ユーロでは、政治的な不安要素があるにもかかわらず、イタリア
スペインの国債が買われています。
ドイツ国債の利回り軒並みマイナスにはいっているなか、スペイン、
イタリアの利回りは魅力的に見える投資家が多いようです。
為替も閑散
雇用統計以降、ドル高地合いを見る向きが多いものの、
昨日からは、方向感がつかめない動きになっています。
ユーロはこうした買い需要にも支えられて、底値が固い
展開がしばらく続きそうな感じがします。