ECBのABS購入対象拡大は実現できる?
ドラキ総裁は、ABSの買い入れについて新たな
提案をしているようです。
ECBは、ABS買い入れ策を発表していますが、
ユーロ圏のABS市場はとても小さくて効果は
限定的との見方があります。
そんな中、ABS購入の対象をシニア債だけでは
なくメザニン債にも拡大する案をドラキ総裁は
提案しているようです。
ただメザニン債を購入するためには各国政府の
保証が必要になります。
ただ、ユーロ圏の大国、ドイツ、オランダはABSに
政府保証を付与することには反対しています。
一方で他の国では、中小企業向け融資に政府保証
を付けている国もあり、ドラキ総裁は、拡大すること
も可能であると、この導入に前向きです。
また、ABSの需要を拡大するために銀行規制で
ABSの取り扱いの変更も検討される憶測も
あります。
ユーロ圏での、信用収縮に歯止めをかけるため、
また、今回ECBが発表した資産購入計画を
効果的にするため、越えなければならない
壁はまだ高いようです。