
ECBの量的緩和は、各国中央銀行によるQE実施で落ち着くのか
1月22日のECB理事会でQE実施がどうも発表されそうです。
その内容は、ECB参加中央銀行による国債購入となりそうだ
と伝えているソースがあります。
それは、ECBへの出資比率にそって自国のソブリンを購入する
案が有力です。
もしこの計画に沿うとなると、ドイツは17.9%ECBに出資しており
続いてフランスが14.2%となります。
一方で、キプロスは0.15%の出資比率に沿ってのキプロスのソブリン購入と
なります。
この案であれば、例えば、ドイツが懸念している、ギリシャ債などの政治的にも
不透明な国債をドイツの中央銀行、ブンデスバンクは購入しなくてもよく
なります。
こうしたハイブリッドの量的緩和によって、ドイツの懸念を和らげ、同時に
ドラギ総裁の事前のトークアップをも果たそうとする妥協の結果のアナウンス
になりそうです。
果たしてこれで、ECBが予定しているといわれる500Bioユーロの追加量的緩和
が可能となるのか、またこれで十分なのか、詳細は不透明なままです。
ユーロ相場はすでにこの事情を織り込みつつあり、いったんは、1.17台では
買戻しの利食いも入りやすい相場となりそうです。