ECBの国債購入量的緩和、どこまでが織り込まれている?
市場に衝撃もたらした、SNBのスイスフランの上限撤廃
や、昨日のフランス大統領のオランドの緩和示唆など、
22日でのECB理事会での国債購入の発表は、すでに規定路線
になっているようです。
今は、どのように、いくらの議論に市場注目は移っているようです。
それでは、現在のところどこまで織り込まれているのか?
金額に関しての中心的な予想は、5000憶から6000億ユーロの
規模になるというのが、コンセンサスになっているようです。
そして、もうひとつの論点である、誰が購入するのか、については、
各国中央銀行が購入する可能性が高いとされています。
これは、ドイツなどが懸念を抱いている、デフォルトリスクの懸念を
和らげるための方策で、上限は、既存債務四分の一に制限される
可能性が高いとされています。
ただ、これには絶妙なトリックがあると思われ、国債の購入資金は、
ECBが捻出するため、間接的には、ECBのアセットとなります。
そこで、この妥協案による国債購入を実現させる可能性が高いと
思われます。
ここでの問題点は、ECBがデフォルトリスクを各国中銀に委ねる
ことで、ECBの全力で取り組むという印象が薄れる可能性が
あります。
この反応に関しては、まだ市場は織り込んでいないように思われます。
いずれにしても、すでにハードルが高くなってしまっている今回
のECB理事会、発表後反応は、上記場合多少の乱高下があっても
ユーロ安のトレンドは変わらないと思われます。
前回指摘した、1・18台のレジスタンスは依然として機能する可能性
が高いと思われます。