ECBこのタイミングで追加緩和
ドラギECB総裁がジャクソンホールでの講演でユーロ圏
経済にたいする相当な懸念と追加緩和の可能性を示唆
して以降、この秋になんらかの追加緩和が行われると
市場はある程度織り込みにいっていましたが、この9月
の理事会での追加緩和決定を予想していた人は少数派
だったようです。
この日のECB理事会で3つの政策金利の利下げを決定、
デポレート、リファイナンスレート、レンディングファシリティ
をそれぞれ0.1%利下げし、それぞれー0.2%、0.05%
そして0.3%とに下げられました。
またABS購入についても10月に詳細を発表し、TLTROの
実施も発表されました。
ABSについては、まだ成熟していない欧州の市場において
そのベースラインの整備と購入計画を発表するとのことです。
長期リファイナンスオペレーションについてもかなりの額を銀行
に提供するこをドラギ総裁は会見で示唆しています。
米国や日本のような国債の購入による量的緩和とECBがおこなう
量的緩和はアセットにおいて一線はおかれるものの、カバードボンド
の購入もふくめ、ECBがバランスシートを膨らませるかなりの決意を
表明したようにみえます。
本日の理事会で、ドラギ総裁は今できるできる限りのカードをだした
ようです。
この早期利下げに反応したユーロは1.30を割ってしまいました。