ECBが終わって次はFOMC
先週ECB理事会が大イベントととして扱われ、次は
日本時間の明朝に声明がでるFOMCです。
そこで今回のFOMCについて、押さえるべき点をまとめて
みたいと思います。
1.Patiant の文言について
FRBはFF金利の誘導目標を引き上げる時期の決定について
この”我慢できる”という文言を繰り返すかどうかです。
可能性としては、繰り返す可能性が高いとされていますが、もし
そうならば、3月と4月の二会合での利上げはないと、理解されます。
2.12月の「労働市場の状況はさらに改善した」という評価について
これは、前回の失業率が5.6%に低下したことで、この評価は変えない
とおもわれます。
3. インフレ低下について
前回のFOMCでは、エネルギー価格の下落がもたらす影響は、一過性
との見方でしたが、あれからさらなる原油安、ドル高がすすみ、
また消費者のインフレ期待がやや低下しているなかで、この声明の文言
に変化があるかどうか注目されます。
4. FOMCの投票メンバーについて
年がかわり、投票権をもつ委員のメンバーが変わっています。
タカ派のリッチモンドのラッカー総裁、一方でハト派のシカゴ連銀
のエバンズ総裁、そして、今年から投票権をもつ、アトランタの
ロックハート総裁、サンフランシスコのウィリアムズ総裁の票の動向には
注意が必要です。
今の市場のセンチメント通り、このFOMCで利上げ見通しが後退り
するならば、ユーロドルも今週に入っての調整が示唆している通り、ドル高
一辺倒からまだ調整時間が長くなることが想定されます。
現在は1.1550近辺が強力なレジスタンスに見えます。