Brexitの影に隠れていたが、中国の債務残高悪化と人民元安が止まらない
世界は、イギリスのEU離脱の激震にみまわれ、そして
もう一つの現在の世界経済の脅威である、中国の債務問題
も露呈しようとしています。
中国当局が発表している、2015年の社会融資総量は前年比
19兆人民元に対して、ゴールドマンは中国のGDPの36%
に相当する24兆6000億元と算定しています。
いわゆるシャドーバンキングによる融資が加速している可能性
があり、中国企業の過剰債務問題と金融危機のリスクを指摘
しています。
IMFのリプトン氏によれば、中国企業の債務残高はGDPの
145%に達しており、その債務の約55%が政府系が抱えている
と指摘しています。
中国の外貨準備が3兆1917億ドルと2011年12月以来の低水準
となっているなか(この数字自体も怪しいですが)昨年の8月のように
中国からの資本流出が加速する懸念も、このように世界の市場が
普通ではない状況に陥りつつあるなか頭に置いておくべきかも
しれません。