バルチック海運指数(BDI)のリアルタイムの動向と2023年の景気後退リスクは!?
バルチック海運指数をご存じでしょうか?
その名の通り、「バルチック海運」取引所が定めている指数ですが、
この指数はただ単に海運業の業績の動向を把握
するだけでなく、この指数は世界経済の先行指標として
多くの市場参加者がみています。
バルチック海運指数とは?
バルチック海運指数(通称BDI)は、不定期船の運賃を
指数化したものです。
ロンドンのバルチック海運取引所が1日に1回算出し発表していますが。
世界中の海運会社、商社などから石炭・鉄鉱石・穀物などの貨物を運搬する
船の運賃の情報を集め、算出されています。いうなれば世界の
物流の活発さを示す指標でもあります。
基準値となるのは、1985年1月4日。この時の値を1000とし、日々の指数が
算出されています。
バルチック海運指数のリアルタイムは
バルチック海運指数が年明け最初の火曜日に急落しております。
世界的なリセッションの見通しが強まっているためです。
17.5%下落し、1250ドルへと下落しております。
これは1984年以来の1日で最も大きい下落となります。
(出典:ZeroHedgeより)
また、JPモルガンが公表しているのグローバルPMIによると
警告ラインとなる水準に達しています。
暗い経済見通しと海運・商品取引の世界からの警報により、
今年は中央銀行が景気後退に向けて積極的に利上げを行うため、
景気後退のリスクが高まっています。
参照:
https://www.zerohedge.com/commodities/baltic-index-crashes-most-record-recession-alarm-flashes
まとめ~2023年の景気後退リスクは?
バルチック海運指数のリアルタイムについて調べましたが
1984年以来最大の一日の下落幅を今週年明けに
記録しました。
今後の景気を占ううえで重要となる、原油、木材そして銅が
ピークアウトし、需要の下落が鮮明となっています。
昨年から、今年の景気後退のリスクを予想する声が
強かったですが、このバルチック海運指数のリアルタイム
をみるとさらにその声が強まりそうです。