デービット・マルパス財務次官（世銀総裁候補）の経歴と実現の可能性は？

現在の世界銀行総裁キム総裁が辞任にすることになり

次期世銀総裁ポストの行方が注目されています。

そんななか、トランプ大統領は正式にデービット・マルパス

財務次官を世界銀行総裁にノミネートしました。

そこには世界の金融機関の形態を立て直す目的があるようです。

そこで世界銀行総裁の椅子をめぐる背景と、トランプが

指名したマルパス氏について調べてみました。

マルパス氏の考え方は

マルパス氏は現在62歳で、財務省の国際問題担当次官を

つとめてきましたが、トランプ大統領の選挙キャンペーンのとき

は経済顧問を務めています。またレーガン政権時代に遡れば、

開発問題に取り組んできた経緯もあります。マルパス氏が

総裁ポジションにつけば、米国の独断的立場を強めることができる

との考え方をもっているようです。

マルパス氏は開発金融機関をより効果的にし、米国にとって

有益になると同時に銀行最大の資金提供機関としての

歴史的な役割をはたそうと考えているようです。

米国にとっては建設的で成長志向の推進力したいと

考えています。

以前マルパス氏は、世界銀行のような多国間機関を邪魔であり、

凝り固まった機関であると批判していました。

マルパス氏の経歴は

マルパス氏は以前ジョージHWブッシュ政権にも

携わっていた経歴をもち、またベアスターンズ証券の

チーフエコノミストであった経歴をもっています。

公式経歴にようると、マルパス氏はフォーブスの

コラムニストであり、ウォールストリートジャーナルに

定期的投稿をしていました。

マルパス氏はコロラド大学で物理学の学士号をもち、

デンバー大学でMBAを取得しジョージタウン大学の

外務職員向け大学院で国際経済学を学んでいます。

マルパス氏は、2010年のニューヨーク州の共和党上院議員

候補の指名に漏れた経歴ももっています。

マルパス氏が世銀総裁になる可能性は？

マルパス氏は他の世銀総裁候補者よりも資格が足りていない

とみられています。控えめに言っても世界銀行の中で

トランプの支持者は少なく、彼が最終的に世銀総裁に

指名可能性は薄いとみられています。

まとめ

マルパス氏は以前、世界金融機関を批判していました。

その考えのなかに、発展途上国に資金を提供する必要

はない、という考え方で、とくに中国のようにすでに

富を得ている国々に資金提供する必要はないと

訴えていました。マルパス氏は、中国に対して

急先鋒であり、中国の市場システムや貿易を批判し続けて

きました。

通常、世銀総裁は米国出身者がなるというのが慣例でした

が、今回トランプが推薦したマルパスについては

拒否反応が強いようです。