“トランプケア”が共和党議員の踏み絵となる?ドル円は支持線を割れた
トランプ大統領が、今共和党内でもめにもめている
オバマケアの代替案をトランプケアと命名しようと
しています。
しかし、これが共和党内でも評判がわるく、党内でも
収拾がつかなくなっているようです。
政策の遅れがテーマになる?
そこで市場が懸念し始めているリスクは年内に約束されて
いる減税です。大統領選以降のセンチメントや株価上昇の
大部分は、減税、インフラ支出、規制緩和を前提として
います。しかし、このオバマケア廃止をめぐる共和党内の
対立を目の当たりにしたことで、投資家の間では減税も
政争の具にされるのではないかとの危惧が浮上してきて
います。。減税の先送り、縮小、などの懸念はまさに、
共和党内でのオバマケアの代替案の扱いにかかってきて
いるようです。
“トランプケア”と命名するが….
トランプ大統領は、現在上がってきている代替案を
トランプケアと名付けようとしています。
しかし、強硬派の下院共和党議員らで構成する
「フリーダム・コーカス」は、改廃案が一層保守的な
構想を反映するように修正されない場合は可決を阻止
できるだけの票を押さえているとしています。
このグループは少なくとも29票を握っているので
このグループとのしゅうまつまでの折り合いが焦点
となっています。
ドル円は支持線を割る
ここ数日間のリスクオフのムードなかで、
ドル円の、ここ数ヶ月の支持線であった
111円台後半が割れました。
トランプ大統領が政策が前に進まないことに
苛立ちし始めており、その余波が貿易や為替に
言及されるリスクを想定する必要がありそうです。