
7月の米新規住宅販売の急落で米経済は間近に転換点が迫っているのか
アメリカ住宅市場は絶好調が続いていると思いきや、
ところどっこい、7月住宅販売戸数は予想に反して
急落しています。
7月の住宅市場になにが起きた?
7月の単一家族新規住宅販売の速報値は、前月比マイナス9.4%
の急落となりました。6月に63万戸に上昇した後、7月は57.1万戸
に急落した格好です。7月の予想中央値は61万戸でした。
また現状販売個数に基づく在庫月数は、7月は5.8ヶ月でした。
これは、6月5.2ヶ月、5月5.2ヶ月、4月5・4ヶ月、3月5.0ヶ月に
続くもので、歴史的に在庫月数は6ヶ月が一般的とされています。
販売在庫数が少ない時は、新規住宅の需要の高めり意味し、
単一家族住宅着工件数にも拍車がかかりますが、今回の数字で
気になるのは在庫月数と在庫数も増えているところです。
ノイズかどうか見極めるうえで次回の数字が重要
今回発表されたレポートがそうであったように、
新規住宅販売件数は変動が激しいデータで、改定値も大きく
なることが予想されます。7月に急落するまでは、新規住宅販売の
トレンドはしっかりとした上昇基調でした。そのため次回発表される
データの方向性は、今回7月のデータが、曲がり角でターニングポイント
にあるのか、それとも単なる一時的統計的なノイズであるかどうか
を見極めるうえで、とても重要になります。