2018年のユーロストック50の見通しがS&P500よりも楽観的である理由は!
米国株の象徴指数であるS&P500は、今年にはいっても
過去最高値を次々塗りかえるなど絶好調を維持して
いますが、今年は昨年取り残されたユーロストック50
のほうが魅力的であるとの見通しもたっています。
今回はその理由についてです。
ユーロストック50の見通しが強い
世界的な経済成長の回復が広がり、出遅れていた地域
に追い風が吹き始めています。
それがユーロストックですが、今年はここからまだ
加速するであろうとの見通しがたっています。
ユーロストックが魅力的な理由は
2018年にはいってからイタリアの主要株式指数は
6.9%も上昇し、あのギリシャですらも5.5%上昇
しています。
ユーロ圏で幅広い成長の幅がひろがっているようです。
このながれから米国の投資家もETFを通じて
参入しているようです。
ユーロストックが好調な理由として、欧州南部の
株式がアウトパフォームしてきているからです。
その背景には、ソブリン債務危機が一服して、
その地域の債券利回りが大幅に下がったことも
あげられます。
ユーロストックがS&P500より有力な理由は
ユーロストックの予想配当利回りが、3.2%に対して
S&P500は1.91%と2007年以降の低水準を記録しています。
またこの配当利回りは、米国債券2年債利回りよりも
下回る水準となり。
ということは、米国株にとっては、リスクのある株よりも
リスクがなく、利回りも固定している債券のほうが
リターンが高いという矛盾した状況のテリトリーに
はいってきているというこです。
一方で、ユーロストックについては、ECBが今のところ
緩和政策を維持していることもあり、ユーロストックと
債券の利回りをくらべてみると、断然株式のほうが
旨味のある状況です。
まとめ
全てのポジティブ要因を含んでしまっている米国株式と
出遅れてこれからスタートするユーロストックの間では
断然後者の方が上昇余地があるように思います。
ただ気になることは、ユーロについては、政治的な要因
すなわち、間近にくるイタリアの選挙と、為替がユーロ高に
急激に進むと、輸出メインのユーロ圏にとってみれば
ネガティブとなります。
今年はユーロドル相場上昇の年?
ユーロへの信用回復と、この堅調な株式相場を
間接にもつのであれば、ユーロドルのロング
を今年のテーマにしていかがでしょうか
ユーロドルは昨年の年末の引けが、重要なポイント
を超えて引けたので、ユーロが大きく反転する
という見方もあります。
今年は久々にポジティブなユーロがテーマになる年と
なりそうです。