12月のFF金利の利上げ確率は90%を上回っている模様だが、ドル円の見通しは?
ブルムバーグ調査による新規10月のフェデラルファンドレート予想が
発表されましたが、12月の利上げ予想は9割を超えているよう
です。
最新の調査結果を分析すると
9月の調査を振り返ってみると、9月の利上げ予想
はなかったが、12月の利上げ予想は存在し、2017年のFFの
上限金利は、1.5%を予想していました。
2018年の予想については、過去の3回の利上げ
予想から2回の利上げ予想に下がっています。
2016年の11月の予想に遡ると、2018年は3回の利上げを予想し、
2018年第4四半期の金利予想は2.0%でした。
次の3ヶ月の予想調査でも同じく2018年年末の金利を2.0%と
予想しているが、2018年の間で利上げのタイミングの変更が
予想されています。
9月の時点の予想では、2018年の利上げ回数は2回に下がり、
年末のレート予想も2.0%に下がっています。
2018年と2019年のFF金利見通しは
今年12月に利上げが実行された後は、2018年の
第1四半期は金利は据え置かれ、そして2018年12月の利上げ予想
もまた取り除かれました。よって2018年の利上げは、第2四半期
と第3四半期に実施すると予想されています。2019年では、第1四半期
に2.25%へ利上げし、第2四半期は据え置かれ、第3四半期に
利上げが実施、第4四半期は据え置かれことを予想され、2019年の
利上げ回数は2回のままで、2019年の年末のレートは2.75%ではなく
2.5%が今回ブルムバーグでの調査結果です。
ドル円相場も今年の利上げは折り込み済み
今年の利上げ見通しについては、ブルムバーグだけでなく
WSJでも今年12月の利上げ確率は95%としています。
この数字は、ドル円市場でもほぼ織り込んでいると
見た方が良さそうです。
別の言い方をすれば、当面のドル高要因については、現在
のドル円はほぼ織り込んでいるということです。
現在のドル円の環境は、株高と金利差も手伝って
ドルブルムード一色といってもいいくらいですが、そういう
時こそ、逆の動きになる可能性が高いと思っています。
この利上げ観測についても、現在のように政治が不安定
な時には、直ぐに変わってしまうことも想定して、ドル円
のロングには慎重なスタンスでいます。