1月のアメリカ貿易収支の推移が醜いことになってドル円の影響は?
アメリカの貿易収支の推移が醜いことに
なっています。
もし先行データが正しいなら、5ヶ月続けてアメリカの貿易収支は
大きく赤字へと転落しています。
1月貿易赤字は10年ぶりの悪化
1月は予想より悪化し744億ドルの赤字となり、前回の不況時の
真っ最中だった2008年7月以来の赤字幅となっています。
1月の内訳は、輸入、輸出両方とも落ち込んだ。
輸出額は前月から2.2%落ち込み、前月の1370億ドルから1月は
1340億ドルに下落しています。
輸入額は0.5%前月から下落、前月の2090億ドルから1月は2080億ドル
に下落した。
原油を除いた12月の貿易赤字は過去最高に悪化
思いだされるのは12月の原油を除いた貿易赤字は過去最高を
記録しました。
トランプ大統領は、アメリカの貿易赤字の改善を
訴えていましたが、皮肉にも貿易収支は悪化し続けて
います。
これが、貿易相手国との火種となりそうです。
今のところ、日米での貿易摩擦は起きていませんが
この数字をみてトランプ大統領の反応が変わるおそれ
があります。
貿易赤字の改善がトランプ氏の公約のなかでも、最優先課題
なので、今後為替にも注意を払う必要がありそうです。
今後のドル円への影響は
気になるのは、今のドル円市場があまりこのアメリカの
貿易収支の悪化について、材料視していないことです。
トランプ政権は、結果をもとめてくるので、この貿易赤字
の悪化は、今後ドル円への影響をもたらす不安要因に
なる可能性が高いと思っています。