米国1月のPCEは減速にもかかわらず米国3月利上げ確率80%は先走りすぎ?
1月米個人消費支出は前月比で増加したものの
予想を下回る内容でした。
インフラ調整後の個人消費は2009年以来で最大の
落ち込みなっています。
1月のPCEは0.2%増で、昨年12月の0.5%増から
伸びが減速しています。
3月の利上げ確率80%に上昇
にもかかわらず、ここ数日間のFEDメンバーによる
利上げ示唆で今月の利上げ確率が80%にまで
上昇しています。
しかも、前回のFOMC議事録では、新しい政権の
政策の行方を見守るとの発言があったにも
関わらず、上昇しています。
実際に、トランプ政権の政策の詳細の行方は
昨日の議会演説では示されていません。
市場は先走りすぎ?
実際には、イエレン議長のスピーチと雇用統計が
今週に控えています。
これが、最も重要で、PEC価格指数が、前月比0.4%上昇、
前年比1.9%、コアが0.3%上昇、前年比1.7%上昇です。
インフレについては、全く加速していないと言えます。
また、インフレ調整後の可処分所得が0.2%減で前月の
0.1%増から減少しています。
インフレ調整後の個人消費の0.3%減は2009年
9月以来で最大の落ち込みだったことを考えると
この利上げ80%の可能性というのは、先走りすぎの
ような感じがします。