米国2月のPCE価格指数がFOMCインフレ目標を達成でタカ派的利上げ見通しに変更ない?
米国のGDPが2.1%と上方修正させた後の個人消費の動向
を検証するうえで、2月のPCEが注目されていましたが、結果
は予想を下回る内容となったようです。
PCE価格指数はFOMCインフレ目標を達成
2月の米個人消費支出(PCE)は前月比で増加したものの、
伸びは市場予想を下回りました。インフレを除いた実質ベースでは
2カ月連続マイナスを記録した一方で賃金の伸びは加速する結果
となっています。インフレはほぼ5年ぶりにFOMCの目標に達した
ことも示されました。
これは、賃金も雇用増加に追いついてきたことが示されつつある
兆候だといえます。
2月の個人所得も0.4%増加で前月は0.5%増に上方修正されています。
2月は賃金・給与が0.5%増と、5カ月ぶりの大幅増となっています。
2月のPCEは0.1%増でエコノミスト予想中央値は
0.2%増を下回りました。前月は0.2%増。2月の実質PCEは0.1%減で
前月は0.2%減でした。
FOMCがインフレ目標の基準とするPCE価格指数は前年比2.1%上昇と、
2012年3月以降で最大の伸びを記録し、FOMCの物価目標2%を突破
する結果となっています。食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数は
前月比0.2%上昇、前年比では1.8%上昇となっています。
利上げ見通しはタカ派のまま続く?
PCE価格指数はFEDが重要視しているインフレ指標の一つで
これが2012年ぶりにFOMCインフレターゲットを到達した
ことは、今後の利上げ見通しに変化がないことがうかがえます。
最近またFEDメンバーの利上げ回数に関する言及が出ていますが
今年後2回の利上げ見通しの規定路線は変化がないようです。