無条件債務上限引き上げは共和党内でも否決されこの夏波乱要因に？

議会予算局CBOが数ヶ月以内で連邦政府資金が枯渇

してしまうと警告しているなか、共和党議員の中でも

保守派と穏健派との間で、債務上限引き上げについて

もめているようです。トランプ政権は党内での論争を

収めて、無条件での債務上限引き上げ”を要求してますが

共和党下院で16人しか無条件での債務上限引き上げの

賛成者が望めない状況です。

共和党議員は前回の時も反対

16名現在残っている2014年の債務上限問題の時

に無条件での引き上げに賛成した共和党下院議員ですが

かれらの殆どは未だに意志を表明していません。

一方で民主党から無条件での引き上げに賛同者がでるかどうか

は不確かな状態です。

もし無条件での債務上限引き上げが提出された場合、

別の要求が民主党から突きつけられる可能性が高い

のが現状です。。少なくとも下院であと24名の

共和党議員が無条件での債務上限引き上げに賛成に戻る

必要がありますが、これは高いハードルになりそうです。

現状2014年賛成した共和党議員うち4名しか無条件での

債務上限引き上げに賛成を表明していません。

下院議長であるポールライアン氏も前回の無条件

債務上限引き上げに反対票を投じ、上院でもほとんどの共和党議員

が反対票を投じました。

債務上限問題はこの夏の波乱要因に

ムニューシン財務相は8月の議会休会前までに

無条件での債務引き上げを要求しているが、見通しは悪く、混迷に

陥る可能性も否定できません。問題なのは、この11年間の間で

共和党が政権も議会も両方を支配しているなかで、この債務上限問題

を扱ったことがないということです。だれが債務上限引き上げの責任を

負っているのかが不明なところが、この問題にたいして複雑化

しています。このままだと、債務上限の引き上げすら、共和党は

決定できずに、政府機関の閉鎖や債務返済の延期や不履行に陥る

危険性も出てきました。

市場はまだこの状況を織り込んでいないだけに、余計にこの夏

この問題注視すべきだと思います。