果たしてヒラリー・クリントン氏のメール問題は致命傷にならないか?今後ドル円も波乱となる?
FBIは最近、クリントン氏が国務長官在任中に使用していた私用メール
アカウントに関する捜査概要と事情聴取の文書を公開したばかりですが
新たな情報公開はトランプ氏に攻撃材料を提供することになりそうです。
クリントン財団とのメールも公開?
大半は保守系団体や共和党の活動員が国務省を訴えたもの―が連邦裁判所で
審議されている最中でし。今後公開される予定の文書の多くはクリントン氏や
同氏の側近、クリントン財団の従業員らとの間の通信に関するものとみら
れています。
致命傷にならないか?
世論調査ではクリントン氏がトランプ氏に対して、僅差ではあるもののリードを
保ってきていますが、FBIが公開した捜査記録などにより、有権者の間では
クリントン氏の信頼性を巡る懸念が再浮上している兆候があります。
夏の間に公開された同じような文書を巡っては、クリントン氏と財団へ
の寄付者(法人・個人・外国人)との関係に関する報道が何日も続いていました。
9月だけでも、複数の政府機関がクリントン氏が公職に就いていた間の大量の記録を
提出するとみられています。
国務省は約1万5000通の電子メールを公表する段取りをつけるよう命じられている。
これらのメールはクリントン氏が私的サーバーから削除したもので、後にFBIの捜査の
過程で回復されたものです。FBIは捜査の結果、クリントン氏の訴追は適当ではないと
勧告しています。
この時期に世論調査でひっくり返るとドル円は?
一時期は10ポイント以上離れていた世論調査の結果で、大統領選挙について
はあまり市場で取り上げられることはありませんでしたが、9月のいよいよ
後半戦にはいり、世論調査でひっくり返ることになると、さすが市場も
一時的に動揺しそうです。
なんといっても次のピークは9月26日のテレビ討論会で、そこでも
ヒラリークリントンの矛盾が追及されるようになれば、形成もあやしく
なることも考えられます。
ただ最近のトランプ氏は過激な発言を控えており、日本に対する圧力
もマイルドになることも考えられます。
その意味でもドル円の今の上昇基調はしばらく続くと思われます。