先手を打ったイタリア政府、伊銀モンテ・パスキの劣後債買い取り実施計画でユーロはショートカバー
国民投票で大敗を帰したことで、ユーロに不透明感が
漂っていましたが、この段階でイタリア政府は先手を
打ってきたようです。
民間主導による同行救済が困難な情勢になったなか
政府が国内の個人投資家が保有している劣後債を買い取り
株式に転換することを検討しているようです。
モンテ・パスキは実質国有銀行になる?
イタリア政府はすでにモンテ・パスキ株式の4%を保有
する主要株主ですが、この出資を実施すれば、40%に
引き上げることなります。
こうなると政府は同行だけでなく、株主会合も支配する
ことが可能になるだろうとしています。
このニュースでウニクレディット株も急上昇し、同時に
ユーロの下落もとりあえずはひと息ついた格好となって
います。
ユーロ円は50日線の120円近辺が固くなった?
ユーロ円も同時にレジスタンスラインと50日線を
上抜けし、逆にこのラインが支持線に転換しています。
中期的にもユーロ円の下落基調も底を打ったと見た方が
いいような気がします。